『ガンダムZZ』への批判に一言!なければUCは存在しなかった!

サブカル

ここにきて、ネットでにわかに『ガンダムZZ』「つまらないのは序盤だけだから我慢しろ」? 全話視聴して「しんどかった」ファンが、いま思うことという記事が話題となっています。言わんとしていることは、すごくわかるんですが、『ガンダムZZ』がなければ『逆襲のシャア』もないわけですし、その後大きく関係する『機動戦士ガンダムUC』の魅力も消えてしまいます。今回は、批判されやすい『ガンダムZZ』がシリーズでどれだけ大事な作品かを私なりの見解から説明したいと思います。

『ガンダムZZ』が批判されやすい理由

40年以上も展開すれば様々なガンダム作品が存在します。格闘アクション物となった『機動武闘伝Gガンダム』や、任侠ガンダムと言われる『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』ガンプラが主役となった『ガンダムビルドファイターズ』など、ガンダム作品の定義もわからないものになってきています。私個人としては、どの作品も大好きで、楽しませてもらっていますが、どうしたって人には好き嫌いがあるもの。新作が発表されるたび、古参のガンダムファンからは、アンチ的なコメントが発せられているのもよく目にします。これはもうしょうがないと思います。ただ、今回話題に上がった『機動戦士ガンダムZZ(ダブルゼータ)』に関しては、そういった新しいガンダムとは違った理由で批判されることが度々あります。その理由の多くは、コメディタッチで描かれる序盤の展開。

『機動戦士ガンダムZZ』はテレビ作品とした3作品目。伝説のファーストガンダム『機動戦士ガンダム』の人気から、初の続編となった『機動戦士Z(ゼータ)ガンダム』が作られ、『Zガンダム』の人気から当時、そのまま続編がつくられることになったのが、この『ガンダムZZ』になります。ファーストガンダムもそうでしたが、『Zガンダム』ではさらにシリアスな展開が多かったため、物語全体として暗いイメージがあります。基本それがガンダムなんですが、それまで富野監督は、『戦闘メカ ザブングル』のようなコメディタッチの作品も制作してきました。この『ガンダムZZ』はそんなコメディな部分をガンダムに取り入れた作品でした。これが平成ガンダムのようなスピンオフならば特に批判されることもなかったと思いますが、『ガンダムZZ』はれっきとした宇宙世紀物。しかも前作で倒すことができなかったネオジオン軍がそのまま敵として登場するので、物語の結末を最後まで見たかったファンは、その急に変わった作風に戸惑ってしまいました。さらに前作で活躍したZガンダム、ガンダムMk-2、百式などのメインモビルスーツを『ガンダムZZ』から登場したチャラチャラしたガキが、私服でバイク感覚で乗り回すものだから、そのギャップから『ガンダムZZ』を批判する人が多いかと。さらに物語的にも盛り上がる部分が要所要所であるのですが、その部分をつなぐストーリーが本筋とは関係ないものが多く、いわゆる“中だるみ”な期間が存在します。そういった部分は基本的にコメディ色が強くなるので、そういったエピソードがたて続くと、視聴するのが厳しくなってしまう人が結構いるようです。

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『機動戦士ガンダムUC』との関係

さて、一部のファンの中には、『ガンダムZZ』を批判してしまう気持ちはよくわかりますし、視聴するのがシンドイという人が多いのもわかります。そうなんだからしょうがないでしょう。無理に見ろ!とは言えないので、厳しいと思う方は無理して見る事はないかと思います。私の場合は、本放送をリアルタイムで視聴していたので、現在のように続けて見るという環境じゃなかったから、毎週楽しみにしていたのかもしれません。ただこの『ガンダムZZ』では、近年大ヒットとなり、お台場に実物大の立像が作られたほど人気な『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』とのつながりがかなり強い作品ということだけはお伝えいたします。以降、ZZとユニコーンについてのネタバレを多く含みますので、まだ未視聴な人はここから先は読まないでください。

エルピー・プルの存在

『ガンダム』でいうララァ、『Zガンダム』でいう所のフォウのポジションとなる“敵側のニュータイプ少女”なのが、この『エルピー・プル』です。『ガンダムZZ』の敵側となるアクシズ内においてグレミー・トトらの監視の下、パイロットとして養成されていた少女が彼女です。ただララァやフォウと違って、心を通わせたり、恋愛関係になったりするのではなく、兄として『ガンダムZZ』の主人公のジュドーの事を慕う様になり、年齢も一番低いことから、キャラクターとしてはやたら明るく描かれています。そのせいか、『ガンダムZZ』を視聴した人の中には、「プルが思った以上にうざい」というような声もあります。プルは物語の割と序盤に前作で超強敵だったハマーン・カーンが駆る「キュベレイ」を黒くした「キュベレイMk-2」に搭乗し、敵としてジュドーの前に立ちはだかりますが、その性格やニュータイプの感受性から、ジュドーたちの乗るアーガマへ乗艦するようになり、以降味方として主要キャラとなります。


そんなプルですが、物語後半に非業の死を遂げることとなります。その時、敵として現れたのが、プルのクローンである『プルツー』。以降プルツーはジュドーたちの前に敵として現れ続けます。さらに物語が進むと、グレミー・トトが組織した量産型キュベレイで編成された「ニュータイプ部隊」というのが登場し、戦いを混乱へと導きますが、この量産型キュベレイに搭乗しているパイロットもプルのクローンなのです。物語上目立つのは「プルツー」ですが、一瞬だけ姿をさらす「ニュータイプ部隊」のパイロットもわかりやすく言うと「プルスリー」以降の少女たちとなります。

ここで重要となるのが、『機動戦士ガンダムUC』で敵となったり、主人公のバナージを支えてくれたりと、バンシィやクシャトリヤなど人気MSのパイロットとなる『マリーダ・クルス』。マリーダさんですね。『ガンダムUC』を見た人ならわかると思いますが、マリーダという名前は、ガランシェールのキャプテンであるジンネマンにつけられた名前。それまではコードネームで呼ばれていました。そのコードネームが『プルトゥエルブ』。つまりマリーダさんは、『ガンダムZZ』で登場した「ニュータイプ部隊」の生き残りで、プルのクローンという事になります。『ガンダムZZ』でこの出来事を見ているか見ていないかで、マリーダさんに対する見方もぜんぜん変わると思います。

 

ネェル・アーガマ

『ガンダム』でいうホワイトベース、いわゆる主人公たちの母艦なのですが、『ガンダムUC』ではそれが『ネェル・アーガマ』かと思います。ま、バナージだけを見るとガランシェールとも言えなくないですが、タクヤとミコットが乗っている以上、バナージの母艦は『ネェル・アーガマ』でしょう。この『ネェル・アーガマ』は『ガンダムZZ』の後半の母艦となっています。デザインもほぼそのまま。『ガンダムZZ』の最終回で、ネェル・アーガマは沈むことなく終了します。その後の作品である『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では未登場でしたが、『逆襲のシャア』のブライトやアムロが所属していたロンド・ベルがそのまま使用していて、晴れて『ガンダムUC』で再登場する事になったわけです。ちなみに『ガンダムZZ』での館長はなんとビーチャだったりします。

 

その他のメカ

『ガンダムZZ』は序盤、Zガンダムのラストからそのまま物語が続いて、戦闘継続が厳しくなり、ボロボロになったアーガマがサイド1のシャングリラコロニーという所に逃げ込む所から始まります。そこへハマーンからアーガマの追撃の命を受けたマシュマー・セロが毎回モビルスーツで奇襲をかけるのですが、序盤はこの使用するモビルスーツがコロコロ変わります。最初に使用したのが「ガルスJ」。その後「ズサ」に乗り換えマシュマーは一旦モビルスーツに乗らなくなり、「ガザD」「Rジャジャ」などいろいろなモビルスーツが短い間に登場します。そしてマシュマーが改めて登場するモビルスーツが「ハンマ・ハンマ」。ここまでの流れで登場したモビルスーツは『ガンダムZZ』の本編中はあまり登場しなくなります。出てきても「ガルスJ」や「ズサ」が一瞬地球で登場するくらいです。『ガンダムUC』ではこの時に使い捨てられたモビルスーツたちが再登場します。「ガルスJ」に関しては「ガルスK」という仕様違いまで登場し、『ガンダムZZ』と『ガンダムUC』が地続きであることを表現しています。さらに『ガンダムUC』で、サイコ・ジャマーを装備してユニコーンを苦しめたアンジェロが操縦する「ローゼン・ズール」も元は「ハンマ・ハンマ」という強いつながりもありました。他にもドライセン、リゲルグ、カプール、ザクIIIなど『ガンダムZZ』で登場したモビルスーツがたくさん登場します。

 

『機動戦士ガンダムZZ』の魅力

批判されがちな『機動戦士ガンダムZZ』ですが、『機動戦士ガンダムZZ』ならではの魅力も存在します。あんまり長くなるとアレなんで、ここは簡単に紹介します。

ジュドー・アーシタ

『ガンダムZZ』の主人公のジュドー・アーシタは、ガンダムの主人公の中では珍しい根明なタイプ。活発的でそれまでのアムロやカミーユみたく文句ばっかいってないで、妹思いの頑張るお兄ちゃんです。私個人としては、ガンダムの主人公の中では一番好感がもてる主人公だと思っています。多少無茶なこともしますが、少年ながら芯はしっかりとしていて、魅力的なキャラクターだと思います。ニュータイプの能力もあのハマーンがビビってしまうほど、プレッシャーをだしたりして、もしかしたらアムロやカミーユ以上の力を持っているかもしれません。ただ、その能力は妹の危機や親しい人が危ない目に合うなど、限定的ではあります。声優の矢尾一樹さんは当時は主人公クラスのキャラクターを多く担当していました。今はワンピースのフランキーが代表的ですね。

 

ハマーンとの決着

前作『Zガンダム』から登場し、シャア、シロッコ、カミーユを苦しめながらも、結果一人勝ちしたハマーン・カーンと決着がつくのがこの『ガンダムZZ』。ZZvsキュベレイのラストバトルは必見です。ジュドーのニュータイプ能力からか、この最後の戦いまで一切装着しなかったノーマルスーツをハマーンが着ての戦い。2シリーズ分のラスボス感がすごいです。ちなみに『ガンダムZZ』の後期オープニングデテーマの「サイレント・ヴォイス」は、ハマーンの心情を歌った歌詞との事。ほら、少しずつ『ガンダムZZ』好きになってきたでしょ。

 

セイラさんの登場

最後に『Zガンダム』で一瞬しか出てなかったセイラさんも結構登場します。物語の核心をついちゃうんですが、死んだと思っていたジュドーの妹のリィナを保護していたのが、なんとセイラさんだったんですね。ブライトさんとの会話もあり、ファーストガンダム以降、ちゃんとセイラさんが登場するのは、この『ガンダムZZ』だけです。あと地味にハヤトが死んだりもします。

最終回まで見れば、前作で精神崩壊したカミーユのその後が見れたり、セイラさんがでてきたりといろいろと目白押しな『ガンダムZZ』。人によっては途中シンドくなるかもしれませんが、最終回を見るといい作品だったという印象が残ると思います。無理にとは言いませんが、その後の『ガンダムUC』や、テレビ版の『Zガンダム』を見たのであれば、絶対視聴した方が良い作品だと思います。

ニュータイプの修羅場がみれるぞ!

今回は以上です。

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