夏が近付くにつれ、いろいろな虫が活発に動き出します。カブトムシやクワガタなど人気のある昆虫はいいのですが、ほとんどの虫は人間に嫌われています。この時期になると活発になる虫の対策として、これまでスズメバチやゴキブリについてもご紹介しましたが、イラつき度ではおそらくナンバー1であるのが夏の風物詩である「蚊」。人のすきを突いていつの間にか刺されてしまったり、夜寝ている時に、不快な音をたてて耳元を飛んだりもして、ストレスマッハな夏の蚊。蚊気温が26度~32度になると行動が活発になるそうです。今回はそんな蚊に対して、ほんの少しの工夫で簡単に撃退する豆知識をご紹介します。
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蚊の叩き方は“左右”ではなく、“上下”!
蚊が目の前に現れ、いざぶっ殺そうと両手で叩いて殺そうとしたものの、「それは残像だ!」などと言いながら避けられる事が多くないですか?・・・もちろん、蚊はしゃべりませんが、とにかくこちらの動きを読んでいるかのように避けまくります。蚊は目はよくないのですが、人間の体温や匂いを察知するため、手で叩こうとすると避けられやすいのです。しかし、叩く時に、その方向に気をつけると蚊の撃退率が大幅にアップします。両手で叩く時、我々は無意識のうちに、左右方向から蚊をパン!と挟んでしまいがちですが、これを上下の方向に変えるだけで蚊の動きを封じ込めることができるのです。
実は蚊は横への動きが鈍いという弱点を持っているのです。蚊は上下運動を繰り返しながら移動しています。そのため、左右から手で叩こうとしても、上下にスッと上手に攻撃をかわしてしまうので、その動きを封じ込めるように手を上下からパンっと叩くようにすることで確実に蚊を仕留めることができるようになります。確かに今まで左右方向で叩いて逃げられていました。もちろん、確実ではありませんが、蚊を倒す確立は急上昇します。ぜひ、試してみてください。
コロコロでとっ捕まえる
ここで言うコロコロは児童書のコロコロではありません。・・・わかってます。そんな事分かってるってことをわかってます。さて、本題ですが大体の家には、粘着テープのクリーナー(通称:コロコロ)があると思います。このコロコロを使って蚊を仕留めるという方法があります。前述でもお伝えしましたが、蚊は人の体温や匂いを察知するため手で叩こうとすると通常寸前のところで逃げられてしまいます。さらに蚊が手で潰れる事を嫌がる人もいると思います。なんとコロコロなら、近づけても蚊が逃げないそうです。蚊に感づかれないようにそっとコロコロを近づけて、ピタッと蚊を粘着面にくっつければ捕獲完了。蚊がくっついた粘着テープは剥がして、丸めてポイッとゴミ箱に捨てれば後処理も終わります。蚊の生態を理解すると誰にでも簡単にできるこの方法はかなり良いのではないでしょうか。
アルコール消毒液が効く
新型コロナウイルスのせいで、マスクとともに家庭に普及していったのが、「アルコール消毒液」。じつはアルコール消毒液を足の裏に塗っただけで、蚊に刺されなくなったという報告が今増えています。蚊に刺されやすい人は、足裏の菌の種類が他の人より多いとのこと。このため、この菌の中に蚊を誘引するものがあるのではないかということで、足裏をアルコールで除菌したところ、刺されにくくなった!という報告が多いそうです。実際、殺虫剤ではなく、アルコールスプレーを蚊に吹きかけるだけで、蚊が落ちてくるという報告もあります。ただし、安価すぎるとアルコールの濃度が薄く、あまり効果を得られないので、濃度が70%以上のものだと確実だと言われています。
ニンニクが蚊除けになる
ニンニクをたくさん食べれば蚊が寄ってこないと言われているそうです。これは蚊がニンニクの匂いを嫌うためとのこと。しかし実際には食べればいいという訳ではないとの事で、キッチンの窓際にニンニクを吊るしておくなどすると、蚊除けの効果があるそうです。まんま吸血鬼かよって突っ込みたくなる情報ですね。
いかがでしたでしょうか。私は今回の対策を知ってから、試したくて逆に蚊との遭遇を待っていますが、そうなるとなかなか現れないですね、ヤツラ。ニンニクについては、まだ試してないですし、試す気もないのですが(笑)、他の3つは超おすすめ。世界ではマラリアやデング熱など、蚊が運ぶ様々な感染症で、毎年100万人が死亡しているといわれています。日本でも近年デング熱やジカ熱の感染者が出て大きなニュースになりましたが、実はほかにも要注意の病気があります。それは「日本脳炎」。蚊が運ぶウイルスで感染し、発症すると死亡率が4割にもなる恐ろしい病気です。ウイルスなどに対して敏感になった今だからこそ、一層蚊には注意が必要ですね。今回は以上です。
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