検査キットにまで!転売ヤーが抗原検査ペンを大量にメルカリに出品!

時事問題

現在、かつてないほど感染者が増え、これまで以上に深刻化している新型コロナウイルス。また注意が必要な状況になってきましたが、そんな新型コロナウイルスの検査キットをまたも転売ヤーがメルカリに出品したとしてSNSなどで話題になっています。



目次

出品されたのは抗原検査ペン

今回、メルカリで出品された商品は、東亜産業の新型コロナウィルス抗原検査ペン型デバイス『COVID19 ANTIGEN RAPID TEST DEVICE』。金額を見るとそんなに上乗せしてはないようですが、どれも売れてしまったようで、薄利多売で儲けた様子。
この商品は自宅で使用でき、使用方法も簡単で、新型コロナウイルスの抗原があるかどうかを判定できる研究用試薬検査キット。新型コロナウイルス抗原の検査方法として今注目されていて、ドラッグストアなどで結構品薄になっている商品です。私も個人的に思っていたんですが、PCR検査場で並んでる人って、自分が感染しているんじゃないかと思っている人たちが並んでいると思うので、ああいった所に行くのも少し怖い気がしていました。それでこのような商品が割と安価で購入できるのは、非常にありがたいと思いました。しかし、なんとここでもまた転売ヤーが現れたというわけです。マスクの時にこういった商品の転売については、ある程度規制されましたが、検査キットをメルカリで販売してもいいんでしょうか。

 

メルカリでも禁止している?

『メルカリ』の公式サイト内の「メルカリガイド」では以下の文章が掲載されています。
以下、『メルカリ』のサイト内より引用

新型コロナウイルスの影響に伴い、取引が禁止されている商品

概要
現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響に伴い、関連する一部の商品を禁止出品物としています。
事態が収束し制限を解除する際には、改めてお客さまにお知らせさせていただきます。

どのようなものが違反になりますか?

  • 衛生マスク(個人が自作したものを除く)
  • 手指消毒液
  • 除菌シート・スプレー類
  • 高濃度エタノール製品
  • 精製水
  • アイソレーションガウン(防護服含む)
  • フェイスシールド
  • 体温計
  • ハンドソープ
  • 傷口用消毒薬(医薬部外品も含む)
  • アルコール濃度の高い食品添加物・添加物製剤
    スピリッツ・ジン・ラム・ウォッカなど、アルコール濃度が高い酒類(ウイスキー・ブランデーを除く)
  • 興行主による感染防止対策の妨げとなる恐れのあるチケット(Jリーグ観戦チケット、プロ野球観戦チケットなど)
  • PCR検査キットやそれに類するもの
  • 新型コロナウイルスワクチン接種券およびそれに類するもの
  • 酸素缶
  • 血中酸素飽和度測定器(医療機器に該当しない家庭用商品)
  • 酸素濃縮器(医療機器に該当しない家庭用商品)
  • 犬猫療法食

と、しっかりと取引が禁止されている商品となっています。この後出品者が何かしらの罰則を受けたかどうかは不明ですが、ユーザーが多すぎるため全てを全てチェックするということはやはり難しいのでしょうか。しかもよく見ると以前記事にした「犬猫療法食」もしっかり禁止されているんですね。

一線を越えだした転売ヤー「にんにく背脂」「ペット療法食」にまで
かつてはコンサートのチケット、そしてコロナ流行時にはマスクを定価以上の価格で販売し、ユーザーたちから批判されてきた転売ヤー。最近ではゲーム機やガンプラなどをターゲットにしている相変わらず勢いは収まっていないようです。そのターゲットの範囲が食品にまで広がってきていて、さらにペットの命に関わる商品にまで及び始めました。今回は転売ヤーの新たなターゲットなった商品についてと、その問題についてご紹介します。

 

一部ではグレーという意見も

この『COVID19 ANTIGEN RAPID TEST DEVICE』は実は購入には注意が必要で、厚生労働省が承認した「体外診断用医薬品」ではなく、「研究用」として市販されているものなので、性能などは確認されていない商品とのこと。本当に体調が気になる場合などのセルフチェックには、厚生労働省が承認した「体外診断用医薬品」の抗原検査キットかどうか確認が必要とのこと。
そのせいかどうかわかりませんが、一部では厚生労働省が承認したものではないので、メルカリで転売しても問題ないのでは?という意見もあるようです。確かにいろいろな所でユーザーのレビューなどを見ていると、熱が出てこのキットを2回、2日に分けて使用した結果、陰性で安心していた所、念のためPCR受けたところ陽性だったというように、このキットを使用して陰性だったのに、実際にPCR検査を受けたら陽性だったというレビューが結構あるようです。
ただし、このキットの対象は無症状の人になっていて、これで陽性になった場合は病院等経由して再度公式のPCR検査を受けることになっています。なんらかの症状が出ている人は使用を推奨されていないものなので、使用目的として一部ユーザーと見識の違いがあるようです。
というか、それよりもなによりも、こうして世の中が注目したものをなんでも構わず転売してしまうことが、道徳的に問題なのじゃないかと感じます。新型コロナウイルスで、日本が世界が苦しんでいる時にこうした行動をすると、どうしても反感を買ってしまうと思います。一部転売行為は悪ではないと主張する人もいますが、こうした状況などを考えた時に、とてもその主張が正しいとは私には思えないですね。

転売なんかで購入しなくても、ネットで検索するだけでこの商品は購入できるようです。一時的にドラッグストアなどで品薄になったからと慌てず、正規の値段で購入できる所を調べてみましょう。

今回は以上です。

コメント