有名な自己啓発本『道は開ける』から学ぶ“不安”の乗り越え方を紹介

時事問題

人が悩んだとき、一番思考を邪魔するもの、それは「不安」ではないではないでしょうか。新型コロナウイルスの影響で、何度も繰り返される緊急事態宣言によって、またあの苦しみが戻ってくるのではないか。今度は経済へのダメージはどれくらいか。明日から生活できるかなど不安になるとまだ起きもしない事やどうなるかわからない事が心配でしょうがなってしまいます。このコロナ禍で、みなさんの気持ちに闇を指すこの“不安”の乗り越え方について今回はご紹介します。




目次

“不安”ってどうゆう状態でしょう

ちなみに私は心理学者でも精神科医でもなく、ただ単なる素人のオッサンです。そんな奴がなにを偉そうなことを言いだしたかといいますと、昔とある本を読み、その本によって精神的に苦しんでいた時に乗り越えることができたので、その体験談を紹介しています。
“不安”を打ち消す方法は簡単なことじゃありまえん。そもそも完全には消えるものではないと思います。でも、何かしら軽くするコツはあるはずです。まずは1度“不安”とは何かを充分に理解する必要があります。
“不安”とは「そうなったら怖い、イヤだ」とか「その先が想像できない」といったような気持ちから生まれます。まず「そうなったら怖い、イヤだ」と思っていた事柄が、本当にそうなってしまってしまった事を想像します。・・・イヤですね。最悪です。最悪ですが、もしなってしまったのなら、あきらめるしかないでしょう。どんなに今怖がったって、いいにしろ、悪いにしろ結果がでてしまえば怯えるもなにも受け止めるしかない・・・。つまり“不安”はまだ起こってないから怖いのです。起こってしまえば、その事柄には苦しむことになるかもしれませんが、その事について怯え自体はなくなります。この怯えが不安の正体なのですから、覚悟さえできれば乗り越えられるという事になります。・・・と、いうのは簡単ですが、そもそもそんな覚悟ができないからこそ不安なのですが。

ちなみに「その先が想像できない」ということについても、覚悟さえできれば乗り越えられるという事になります。何が言いたいかというと、不安とはその先がどうなるかわからないから怖いのです。どうにかなってしまえば不安は消えるという事です。いったい、この後自分はどうなってしまうのだろう?この先に明るい未来などあるのだろうか?その答えは予言者でもないかぎり解りません。ただ、朧げに想像はできなくはないかもしれません。

 

不安を消す“魔術的な法則”

D・カーネギーという人の著書である古い本で「道は開ける」という物があります。この本は非常にためになる自己啓発の本です。この本に“不安”について興味深い対策が書いてありました。

  1. まず、不安になる事柄から起こるであろう最悪な状況を考える。
  2. やむを得ない場合は、その最悪な状況を受け入れる覚悟をする。
  3. そして、落ち着きを取り戻したら、本当にその最悪な状況が回避できないかを自分の全エネルギーを使って考える。

こうする事によって、不安は消え、さらに解決策まで見えてしまうのではないか?という事です。たったコレだけで何でもうまくいくとは言い切れませが、コレをうまく使えば自分の不安な気持ちはコントロールもできるとは思います。D・カーネギーはこの法則をその効力の高さから、“魔術的な法則”と呼んでいます。

 

「道は開ける」は読んでみた方がいい

この「道は開ける」という本は著者のD・カーネギーが、定時制の学校で講義を開こうとしたとき、
学生からなんの講義をしてほしいかアンケートをとった所、『悩みについての講義』の希望が非常に多かったとの事。定時制という事で、昼間は働いている人がほとんどです。そのせいか仕事での悩みが多いということで、講義してほしい内容のアンケートがそうゆう結果になりました。そしてD・カーネギーはリクエストに応え、『悩み』についての講義をひらくべく、資料を探しはじめました。今ではビジネス本や自己啓発の本など、書店でたくさん売っていますが、その時代には『悩み』を扱った資料がなかったそうです。そこでD・カーネギーどうしたかというと、資料がなければ作ればいいとの事で、自らいろんな人にインタビューなどをして、この「道は開ける」という本を書くことになったそうです。

 

“魔術的な法則”を使って不安を乗り越えよう

なんとなくわかっていたようで、聞いてみて、改めて認識したこの“魔術的な法則”。たしかに不安に直面した時には効果があると思います。ただある程度コツは必要だと私は考えています。最初の段階にある「不安になる事柄から起こるであろう最悪な状況を考える」の部分は、どれだけ自分が客観的に見る事ができるのかが肝心だと思います。不安になり、悩んでいる人間に限らず、人は自分が元々考えていた事や印象にとらわれやすいです。ここで自分の想像の範囲内だけで最悪な状況を想定してしまうと、最悪な状況が自分の想定以上だと立ち直れなくなってしまいます。
肝心なのは自分が想像できる範囲のみの“最悪な状況”だけではなく、客観的に、できれば誰かの意見も聞いて、想定するのが大事だと思います。まあ、イヤな事をとことん考えるのは人間にとってシンドイですが・・・。ただ、最初のこのポイントは重要だと思うので、少し精神的にアレですが、とことん考えた方が、この“魔術的な法則”の効果はあると思います。

いうほど簡単ではないのは十分承知していますが、だれも想像していなかった事が起こっている現在で、ネガティブにばかりなっていても、人は駄目になってしまいます。ネガティブな感情が他人を批判したり妬んだりして、心無い言葉がこの1年SNSなどで溢れていました。

私はこの“魔術的な法則”がこの厳しい状況の中であっても、前向きに進めるようになるきっかけだと考えています。D・カーネギーは他にも『人を動かす』という本も出版していて、この本もとてもすばらしい内容でした。もし不安に押しつぶされそうな人がいたら、一度この本を読んでみてください。

今回は以上です。

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