40代転職状況の実態(経験談含む)

時事問題

世界における新型コロナウイルスの感染者の増加は、今も高い水準を保ったままです。
世界各国の経済活動が制限される中、世界経済は11年ぶりにマイナス成長に陥りました。

現在も新型コロナウィルスは、世界各国で猛威を奮っていて、
国によってはロックダウンが行われたり、飲食店などは営業に制限がかけられたり、
映画館や劇場も閉鎖されています。
個人的な感覚ではありますが、ここまで世界規模の被害は人類史上初ではないでしょうか。

私たちが生活する日本でも例外なくその影響は大きく、
最近では営業を再開する店が増えたり、一時期に比べ徐々によくなっていますが、
少し前は閉店する店が増え、
鉄道や航空といった交通機関でも利用者数が減少し運営が厳しくなり、
エンターテインメント業界でさえ、大きな打撃をうけていました。

そして企業の雇用に関しても、業種や業界によって影響に違いはあると思いますが、
様々な会社でリストラや雇止めなどが増えていて、
かつてないほどの就職難となっています。
この混乱の中、私達40代世代が転職、再就職する場合、
現状はどうゆう状況なのかを私の体験を含めて、お伝えします。

目次

そもそも私が転職を決めた理由

私が勤めていた会社でもリストラが行われました。
零細企業だったので、コロナの影響をモロに受けました。
私自身はリストラはされないながらも、給与の減給がありました。
20%の減給です。
20%という数字は割引だと、少しうれしい程度ですが、
自分の給料となると、あまりにも重たく、家族を抱える身としては、
状況の深刻さが最初理解できないほどでした。
そして状況の悪化は減給だけには留まりませんでした。
リストラが行われ、会社の人数が減ったため、その人たちの分、残った人たちの業務は増えました。
給料が減らされたけど、やる仕事が増えるという負のスパイラルに陥り、
その状況をとても受け入れることができないという事と、
マンパワーが減って、売上も維持できなくなっていくこの会社は、
今後、持ち直すことができないし、倒産するまで時間を無駄に使いたくないと思った私は
ようやく転職を決意しました。
20年働いてきた会社だったので、いろいろ考えましたが、
このままでは、忙しくなる一方で給与も増えない状況の中、
家族の生活を最優先に考え、この会社に在籍しながら私は転職活動を開始しました。

40代の採用状況

世間ではリストラが行われているのですが、同じように雇止めも増えています。
企業にとって有用な新卒の人たちもでさえも採用されなくなる中、
果たして我々40代世代が中途採用などされるのでしょうか?
今回は私が転職活動で感じた実情について伝えたいと思います。

みなさんは、転職を考えた時に、何を利用しているでしょうか?
ハローワーク、就職情報誌、転職サイトなどいろいろ手段があると思います。
私は転職を決意した時に最初にとった行動は、転職サイトへの登録でした。
中でも転職エージェントに登録すると、
担当者がついてくれて、自分にあった会社を選定してくれたり、
採用されやすい会社を紹介してくれたりもします。
最初はいくつも会社を紹介してくれます。
その中から私はできるだけ自分の理想に近い会社を選び、
厳選した何件かに申し込みました。
企業(この時は転職エージェント)からの返答は
いずれも書類審査に通らなかったとの事。
思ってたより厳しいと感じて、今度はあまり選定せず、
少し多めの数の企業に申し込みました。
その結果、面接する所までいけた会社は・・・0件でした。
この時、47件ほど申し込みましたが、書類審査ですべて落とされました。

40代が転職しにくい理由

エージェントからの返事はどれも、履歴書を確認して、年齢をみた時点で不採用になったとの事。
転職を決意した時は、面接で何件落とされるだろうと不安になっていたのですが、
そんな甘いものじゃなく、書類審査でアウトになってばかりでした。
企業というのは、基本的に人材を「育てたい」と考えています。
よほどプロフェッショナルな業種で、その人に特別な能力がないと、
熟しきった年代の人間は、わかりやすく言うと“扱い辛い”のです。
採用側としては、自分より年上の人間を新人として雇う可能性もあり、
会社によっては年齢である程度の給与を決定する所もあるので、
わざわざ高い給与を払わなくていけない新人は、雇いにくいのです。
例えば同じ求人に40代の人と30代の人が応募したとした場合、
あなたが企業側だった場合、どちらを採用しやすいでしょうか。
これらの理由で採用されない事が多いのです。
実際に企業から送られてきた不採用メールには、
“年齢のバランスから若手の採用を優先したい”
とはっきり記載されている場合もありました。

では40代で転職を成功させるには?

これまで40代の転職の実情について、私の体験談を伝えてきました。
残念ですが厳しい状況であることは事実です。
ですが、可能性がないかといえば、そうゆうわけではありません。
これまでの経験で40代という事を伝えるとどの企業も確認してきた事がありました。

企業が求めている経験やスキルを持ち合わせているか?

40代という事はそれだけ経験値は若い人たちより高いのです。
40代には若い人ではどうしても埋められない経験という“武器”があります。
これについては、これまで働いていた業種に限定されてしまいますが、
その業種での高いスキルがあれば、企業側で現在働いているスタッフよりも、
多くの事を知っている可能性があります。
その場合は、そういったスキルをしっかり企業側に伝えられれば、
そのスキルを求めていた所には採用されるだけではなく、
経験者として優遇までされる可能性もあるのです。

40代だからこそのストレス耐性

エージェントの人の話によると、書類選考を通っている人は、
ほぼ面接受けるとそのまま採用される事が多いとの事です。
若い世代を採用した際、いろいろな会社で問題としているのは、
若い世代の人の中には、仕事をするという事に対しての向き合い方がズレていて、
会社側が常識だと思っていることを知らなかったり、できなかったりします。
そして人とのコミュニケーションや社会通念の理解など、
あえて教えたり、指導しなくてはいけない事を初めからできる人がほとんどだと思います。
なので、年齢がネックとなる書類選考さえ通過すれば、
逆に採用される可能性は若い世代より高かったりもするのです。

マネジメント能力を持っているか?マネジメントの経験はあるか?

おそらく転職しようとした人はこの40代ならばこの“マネジメント能力”という言葉を目にした人も多いのではないでしょうか。
わかっている人はわかっている言葉ですが、私のように20年以上転職活動してなかった人間としては、少しカタカナになっただけで、わからない言葉になってしまいやすいです。
“マネジメント能力”とは、仕事をしている上で、部下や仕事の進行などを管理する、
いわゆるリーダーシップのような能力です。
例えば、課長として部下を数人抱えて、仕事をしていた場合、
マネジメントの経験はありという事になります。
部署やチームでリーダーや責任者をして、部下の抱える仕事などの状況をみながら、
統率できる能力や経験があるか?という事です。
40代になれば、こういった経験をしえいる人は多く、
あえてその能力を求めている企業もあります。
そうゆう企業は、求人の際、そうゆう旨を見出しなどでアピールしている事が多いので、
マネジメント経験のある人は、かなり可能性が高くなるかと思います。

いかがでしたでしょうか。
以上が40代だからこそ、求められる人材と能力です。
現在、40代という年齢がネックで書類選考で通りにくいのは事実ですが、
そこさえ通過すれば、ほぼ面接では問題ないというのも事実です。
40代で転職を成功させる方法は他にもありますが、
それはまたの機会にお伝えできればと思います。

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