転売ヤーは小物!『転売問屋』というガンプラ品薄の黒幕が暴かれる!

時事問題

これまで当サイトでも何度もガンプラの転売問題について取り上げてきました。転売ヤーの大量発生なのか、バンダイの生産が少ないのか、いろいろな疑念がありましたが、今回その多くの疑問の一つが解明されたようです。



目次

まずは以前から思っていた疑問について

ネット社会になってからというもの、情報というのは様々か形で我々の元に届くようになりました。このブログのようにインターネットから情報を得たり、SNSで知ったり、少し前のようにテレビの情報がすべてだと思っていたり、いまだに口コミだけを当てにしている人もいるかもしれません。そんな中、現在ネット上では“儲かる話”をネットで販売する「情報商材」というものがあります。私はどうもこの手の話は信用しないようにしているのですが、それでもこの手の「情報商材」を買う人がいるらしいです。こういった「情報商材」や一部YouTubeなどでガンプラの転売が儲かるというような触れ込みがあり、新型コロナウイルスによる巣篭もり需要も手伝って、ガンプラファンはガンプラを手に入れにくい世の中になりました。
と、これまでは思っていました。これまではそのような記事ばかりを書いていました。そういった記事の中で、何度か触れたと思いますが、そもそもの疑問でガンプラの転売が労力に見合ったほどの利益がでるとはとても思えませんでした。例えば先日発売され、案の定メルカリなどで転売されてしまっている「1/100 MG ドム」について考えますと、実際売られている金額が9,000円だったりするのですが、「1/100 MG ドム」の定価は5,500円。メルカリの出品手数料が売値の10%ということで、900円になります。送料込みでの出品になると大体送料が1,500円くらいになります。ですので

9,000(売値)5,500(ドム代)-900(メルカリ代)-1,500(送料)=1,100

という金額になります。つまりメルカリで「1/100 MG ドム」を9,000円で転売した場合の利益は1,100円になるわけです。「1/100 MG ドム」の箱は結構大きいですし、買いに行く手間や発送の手続きなど考えると、とても1,100円に見合った労力ではないと以前から疑問でした。そこまでしてなぜガンプラの転売にこだわるのかと。そして今回SNSを通じて、その疑問が解明する事になりました。

 

そうは問屋が卸さない

まずは話題となったツイッターを紹介します。

「大阪の問屋業者が複数のダミー会社を使ってガンプラを大量転売している事実が発覚し大炎上中」

という衝撃のツイッターが話題となっています。さらにその詳細を解説してくれているツイッターもありました。

要約しますと、バンダイ(正確が取引している1次問屋)からガンプラを仕入れいる問屋が、小売店などの量販店へ品物を卸さずに、自分たちがメルカリなどで販売してしまっているということです。これはあくまでネットの情報なので、正確ではありませんが、ガンプラは定価の7割の値段で小売店や量販店に卸されるとのこと。今回の「1/100 MG ドム」のドムでいうと3,850円ということになります。なので通常の問屋が「1/100 MG ドム」1個で得られる売上は3,850円になります。もちろん、問屋もバンダイ(正確にはその1次問屋)から仕入れる際の金額はあると思いますが、その正確な金額は不明ですし、今回ここは大きな問題じゃないので省きます。
しかし、この問屋が小売店などの量販店へ品物を卸さずに、そのままメルカリなどに出品すると、卸値や定価などではなく、今回のように9,000円で販売すると、3,850円のものが送料やメルカリの手数料を払ったとしても6,600円で販売できる事になります。しかも問屋ということなので、個人の転売ヤーでは困難だと思われていた薄利多売が可能になります。小売店などの量販店へ品物を卸さないので、市場は品薄になっています。必然的にこの「転売問屋」が大きな利益を得るという仕組みになっていたようです。つまり、個人で転売をしていたような人たちは前述の情報商材などに乗せられているだけで、大した影響はなく(ダメだけど)、ガンプラファンのヒンシュクだけを受け止めていたということになります。今回SNSなどで拡散された「転売問屋」は「METALBOX」という所のようですが、今回の騒ぎの後、メルカリのアカウントなどを削除したようです。

 

 

おそらくガンプラだけじゃない

今回話題となったのは関西の問屋みたいですが、おそらくですが関東や他の地域にも同様な事をしている問屋がいると思います。小売店などには「ガンプラが入荷できない」とかなんとか言っといて、小売店には卸さず自分たちで転売している問屋は必ずいると思います。バンダイが生産数を増やしたりしているのに、なかなかユーザーの手元に届かないのはそういったカラクリがあったようです。そしてこれはおそらくガンプラに限ったことではないと思います。あからさまに品薄状態が続いている「プレイステーション5」などももしかしたら、同じようなことが起こっているかもしれません。ちなみにツイッターの画像にあるように、他には全然売っていないガンプラを「ヨドバシカメラ」などが販売できているのは、今回問題となっている問屋を通していないからのようです。そんな「ヨドバシカメラ」でガンプラを販売したとしても、ガンプラ難民や本当の転売ヤーが買い漁ってしまうため、結果品薄の状態になってしまうようです。しかし、こうなってくると大した利益もでないのに、ガンプラユーザーから不満の的となっていて、その影でこっそり稼いでいる転売問屋がいい思いしている事を考えると、なんか転売ヤーさんも可哀想に思えますね。ダメだけど。

前回の記事を投稿した後、「1/100 MG ドム」についてはもう書かなくていいかと思っていたのですが、今回のこの真相をしって伝えずにはいられませんでした。法的にはなかなか難しい所かもしれませんが、今回の問題で、バンダイや他のメーカーも何かしら対策を考えてくれるといいですね。いろいろありますが、「1/100 MG ドム」はいいキットです。

今回は以上です。

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