現在も猛威を奮っている新型コロナウイルス。ワクチン接種も進んでいるようですが、新しい変異株が国内で確認されるなど、なかなかおさまりそうもありません。本ブログでもこの大きな社会問題についてたびたび触れてきました。感染力が強いインド型の「デルタ株」が世間を騒がしておりましたが、厚生労働省は9月1日に、コロンビアで1月に初めて確認された新型コロナウイルスの変異型「ミュー株」を6月と7月、空港検疫で2例確認していたと発表しました。「ミュー株」は感染力が「デルタ型」よりは警戒レベルが低いとのことですが、そもそもこの名称はどうやってつけられているのでしょうか。この記事のタイトルとアイキャッチ画像については後で触れるとして、まずは新型コロナウイルスの変異型の名前についてから説明します。
目次
名称はギリシャ文字
新型コロナウイルスの変異ウイルス(変異株)について、世界保健機関(WHO)が5月末に、ギリシャ語のアルファベットで呼ぶようにすると発表したのがきっかけとのこと。ギリシャ語のアルファベットとは、α(アルファ)、β(ベータ)から始まるアレですね。なぜこんな呼び方になったのかというと「汚名を着せることや差別につながることを避け、コミュニケーションしやすくするため、当局やメディアが新しいラベルを使うことを推奨する」という理由でギリシャ文字が使われるようになったそうです。ニュースなどでは「デルタ株」が有名ですが、実はすでにイギリスの変異株は「アルファ」、南アフリカの変異株は「ベータ」、ブラジルの変異株は「ガンマ」、そしてインドの変異株は「デルタ」という名称がついているようです。ギリシア文字の順番と読み方は以下の通りです。
ギリシア文字一覧
- アルファ
- ベータ
- ガンマ
- デルタ
- エプシロン(イプシロン)
- ジータ(ゼータ)
- イータ
- シータ
- イオタ
- カッパ
- ラムダ
- ミュー
- ニュー
- クシー
- オミクロン
- パイ
- ロー
- シグマ
- タウ
- ウプシロン
- ファイ
- カイ
- プサイ
- オメガ
今回話題となった「ミュー株」の「ミュー」は上でいう12番目となります。すでに他のギリシア文字もそれぞれの国の型の変異株として用いられているかもしれませんね。今回の新型コロナについては以上になります。
ガンダムとギリシア文字の関係
さて、今回もう少しお伝えしたかった・・・というか元々伝えたかったのが、このギリシア文字とガンダムの関係。コロナ関連だけでこの記事を呼んだ人は、はぁ?ってなる人も多いかと思います。でもガンダムとギリシア文字の関係はファンでは割と常識となっています。わかりやすいのが最初の続編となった『機動戦士Zガンダム』の主役機「Z(ゼータ)ガンダム」。ガンダムの続編として、最初に名前の前にギリシア文字がつけられた名前です。上のギリシア文字一覧の6番目ですね。という感じで、ギリシア文字にまつわるガンダムの名称についても紹介します。
γ(ガンマ) リック・ディアス(γガンダム)
『機動戦士Zガンダム』の冒頭から登場したシャア(クワトロ・バジーナ)も搭乗したモビルスーツ。じつは元は「γガンダム」として開発されていたのですが、わがままなクワトロ・バジーナがその名前を嫌って、リック・ディアスと命名されることになったそうです。割と有名な話です。
δ(デルタ) デルタガンダム(デルタプラス)
δプロジェクトによって、百式が出来る前に可変式モビルスーツとして開発されていた機体が「デルタガンダム」だとか、百式そのものをデルタガンダムと呼ぶだとか、いろいろな噂があります。後に変形する金色のデルタガンダムというデザインも発表されていますが、アニメでは『機動戦士ガンダムUC』でこの流れをくむ、「デルタプラス」が登場しています。「Zガンダム」に対する「Zプラス」みたいな感じですね。
ζ(ゼータ) Zガンダム
もはや説明はいりませんが、ガンダムの初の続編となった『機動戦士Zガンダム』の主役機。エゥーゴとアナハイム・エレクトロニクス社がリック・ディアス(γガンダム)の完成と同時に次世代の高性能MS開発計画として打ち出した「Ζ計画」において、可変モビルスーツとして完成したのがこのΖガンダムです。そもそもですが、この「Zガンダム」の形式番号が「MSZ-006」。この「006」という数字にちなんで、6番目のギリシア文字の「ζ(通常のアルファベット表記は“Z”)」からこの名前になったといいます。その後、続編などが次々に作られ、いろんなギリシア文字の名前をつけたガンダムが登場することとなったわけです。
いちいち取り上げるとキリがなくなってしまうのですが、実は後番組の主役機である「ZZガンダム」もその後の順で「θ(シータ)ガンダム」とも呼ばれるそうですが、アニメではそんなこと言われなかったので今回は省きました。
ν(ニュー) νガンダム
ご存知、超人気のガンダム。アムロが設計し、アムロが搭乗した、アムロのためのガンダムです。順番的には今回コロナウイルスで話題となった「ミュー」の次になっているギリシア文字を使っています。『劇場版 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の主役機ですね。劇場公開当時、私は「NEW」という意味だと勘違いしていました。ガンダムをあまり詳しくない人はまだそう思っている人もいるかも。
ξ(クシー) Ξガンダム
そしてガンダム史上記録的な大ヒットとなった劇場公開作品『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ 』にて、マフティー・ナビーユ・エリンことハサウェイがアナハイム・エレクトロニクス社に発注した主役ガンダムがこのΞ(クスィー)ガンダム。順番的にはνの次のギリシア文字になっていますね。Ξガンダムでようやくミノフスキークラフトにより、大気圏内でも飛行することができるようになったガンダムです。
実は細かい設定やMSVなどを含めるともっとあるのですが、キリがなくなってしまうので、今回はアニメ作品に登場したガンダムだけを紹介しました。
さて、まだまだ新型コロナウイルスは治まりそうもありませんが、感染をさけるため、あまり出歩かずに、自宅で動画配信サービスなどを使って、ギリシア文字に関わるガンダム作品でも見て過ごしましょう。
全然関係ないようで、関係があったけど、よく考えるとやっぱり関係のない話でした。
今回は以上です。
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