前にもあった!『真・女神転生』に世界ヒンドゥー教協会会長が講義!

サブカル

11月に発売され、当サイトでも度々取り上げているシリーズ最新作の『真・女神転生V』。そんな『真・女神転生』シリーズに世界ヒンドゥー教協会の会長であるRajan Zed氏が、ヒンドゥー教の神々を悪魔のように描いているとして、アトラスとセガサミーグループに対してこういった描写を中止するように要請しました。

 




 

念のために説明

最新作の『真・女神転生V』も好調な『真・女神転生』シリーズは、他のファンタジーのRPGと違って、戦闘で登場するモンスターは「悪魔」となっていて、登場する「悪魔」は神話や伝承などで語られている神々や女神、天使などもいて、戦闘で会った時に、戦うか交渉して「仲魔」にして、パーティーに加えるかをプレイヤーが決めるのが主なゲームのシステムです。なので登場する神々はいろんな神話や伝承や宗教で信仰されているのも混ざっています。今回問題となったのは、ヒンドゥー教で信仰されている神々の扱い方についてで、ヒンドゥー教の神々を「悪魔」として描写するのが「ヒンドゥー教信者が崇拝する神々や女神を悪魔として登場させることは冒涜である」として講義されたという事ですね。ヒンドゥー教徒にとって信仰は神聖なものであり、それを軽んじようとする行為は信仰者にとって苦痛でしかないと主張しています。今回指摘しているのは、おそらくヒンドゥー教の神である「シヴァ」「ヴィシュヌ」どちらもメガテンシリーズでは、最強クラスとして登場していますが、強さではなく神を「悪魔」として登場させているのが問題のようです。

 

この物語はフィクションです

日本はわりと宗教に対して自由な発想で、私も特定の神を信仰しているわけではないから言ってしまえるわけですが、ゲーム冒頭で「この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。」と言っているの違うものとして受け止めてもらわないと困ります。信仰する側からしたら気分悪いかもしれませんが、そこは受け止める側の方が避けてみたり、禁止にしたりすればいいだけだと個人的には感じてしまいます。そもそも『真・女神転生』は30周年です。「シヴァ」も「ヴィシュヌ」も1作目から登場しているので、かなり今更な感じもします。さらに「悪魔」とは言っていますが、それぞれ種族という棲み分けもされていて、「シヴァ」は「破壊神」、「ヴィシュヌ」は「魔神」という種族に分類されています。メガテンの「悪魔」は世間一般でいう「悪魔」とは違うわけです。もっと言っちゃうと、他の宗教の天使も女神も「悪魔」として登場します。メガテン的には神や天使、悪魔も人間からみれば本質は同じという風に私は思いながら、これまでプレイしてきました。まあ、プレイしながら「こうゆうの外国とかで問題ないのかなぁ」と思う事はよくありましたが・・・。いずれにせよ、ゲーム冒頭でよく見る文言、「この物語はフィクションです。」と言っているので、フィクションなんです。

 

今回の物語

『真・女神転生V』のストーリーについては、今後紹介する予定なのですが、今回の物語の冒頭でも神々が「悪魔」となった理由が珍しく説明されています。「創造主である神は、他の神々から知恵を奪い、他の神々たちを悪魔へと貶めました。彼らから奪った知恵は楽園で管理されていましたが、蛇の誘いにより、ヒトがその楽園の実を食べ、神に近い人間になった」と物語の冒頭で語られます。物語は創造主がルシファーに倒され、その事をきっかけに、神々たちがこの知恵を取り戻し、今作の主軸である「ナホビノ」になろうと紛争していく内容となっています。ただ悪者としての「悪魔」ではないのです。ヒンドゥー教的に創造主である唯一神に主導権がある事がそもそも気に入らないと言われたら、どうしようもないのですが、そんなこと言い出したら、どんな創作物も作れなくなってしまいますよね。それに私が世界中の神話や宗教に関心を持つきっかけとなったのが、このメガテンシリーズ。たしかに表現には配慮が必要かもしれませんが、ゲームがもたらす良い部分にも着目してほしいですね。

 

以前にもあった

実は今回抗議したZed氏は、以前ニンテンドー3DSのソフト『真・女神転生IV FINAL』が発売された時にも、抗議しています。この時に抗議したのはこれもヒンドゥー教の神である「クリシュナ」について。この時はゲームから「クリシュナ」を削除するように求めました。たしかにこの時の「クリシュナ」は完全に悪者で、「クリシュナ」のせいで東京がとんでもないことになってしまうので、これまた冒涜なわけですが、物語の主軸となっている「クリシュナ」をゲームから削除したら、ゲームそのものが成り立たなくなってしまうので、かなり無茶な要求でした。Zed氏はこれ以降メガテンシリーズの発売をチェックしているのでしょうか。ちなみに『真・女神転生IV FINAL』と今回の『真・女神転生V』の間に、『ペルソナ5』も発売されているのですが、『ペルソナ5』にも「シヴァ」や「ヴィシュヌ」はペルソナとして登場していますが、あっちは問題ないのでしょうか。「悪魔」はダメで「ペルソナ」なら良いということでしょうか。プレイしている側としては、扱いはどちらも同じようなものなのですが、判断基準がわかりませんね。

 

 

ちなみに最強クラス

さて最新作である『真・女神転生V』でも「シヴァ」や「ヴィシュヌ」は最強クラスとして登場します。どちらも珍しく弱点が設定されていますが、特に「シヴァ」に関しては、DLCの人修羅を除けば最強の敵としても登場します。高難度クエストで登場し、ここで「シヴァ」を撃破することで、合体が解禁となるのですが、専用スキル「ターンダヴァ」という全体に特大威力の万能属性攻撃と3ターンの間、防御力を最適まで低下させるチート級のスキルを所持しています。これが味方とならば、かなり強力な仲魔となります。シリーズでも人気の悪魔なので、作中での扱いは常に待遇されています。

今回、ヒンドゥー教協会の会長から抗議があったわけですが、これまでラスボスが唯一神YHVHだったり、東京を核攻撃するのが「トールマン米駐日大使」だったり、もっと問題になりそうな設定が結構あるメガテンシリーズ。逆にようやく世界の宗教家から抗議をもらえるほどビックタイトルになったというふうに捉えることもできますね。

今回は以上です。

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