『境界戦機』がついに最終回!ロボ好きが見た感想を紹介!第3期は?

サブカル

6月27日に『境界戦機』がついに最終回を迎えました。ネット上ではやや批判されがちな本作ですが、リアルロボ好きな私が全話通してみた感想を今回は紹介します。



目次

個人的はかなり良作

『境界戦機』は『ガンダム』シリーズで有名なサンライズ(SUNRISE BEYOND)とバンダイ(BANDAI SPIRITS)というまさにロボットアニメの最強タッグが、ガンダムではないまったく新しいロボットアニメを制作すると発表し、昨年の10月からアニメの放送がスタートしました。そして年末に第1期が終了し、間をあけて4月より第2期がスタート。そして先日6月27日に放送された「第二十五話 北陸戦線(後編)」をもって最終回を迎えました。
さて世間やネットでは、ロボットアニメ自体がもうはやらないとか、プラモデルが売れていないとか、キャラクターの掘り下げがされてない等、結構、批判的な意見も多かった『境界戦機』。そういった人たちにはあまり印象良くなかったようですが、私個人としては非常に面白い作品だったと思っています。
まず何より、この時代に新規でリアルロボット作品を作ってくれたことに感謝しています。そんなだから評価が甘いのか?と言われると全くゼロではないですが、ただそれだけで作品を評価したりはしません。
まず、ロボットのデザインがカッコよくないという意見をよく見かけました。メカ物があまり好きじゃない人だったり、『ガンダム』シリーズのようなヒロイックなロボットのデザインが好きな人たちにはそう見えるかもしれませんが、個人的には工業デザインをテーマとしたAMAIM(アメイン)のデザインは非常に魅力的でした。これはあくまで個人的な感覚ですが、『装甲騎兵ボトムズ』のような作品が好きな人には、AMAIMのデザインは魅力的に感じていると思います。私も実際、「ケンブ」と「ジョーハウンド」のプラモかっちゃいましたから。そして後述でも紹介していますが、近いうち「メイレスビャクチ」も購入しようと思っています。なので、本作のAMAIMのデザインは見る人にとっては、たまらないデザインとなっています。

そして物語の展開も個人的には予想外の部分が結構ありました。第1期スタート当初は、日本の勢力圏を「アジア自由貿易協商」、「大ユーラシア連邦」、「オセアニア連合」、そして「北米同盟」の4大勢力が取り合うという形で物語はスタートし、この中で「北米同盟」のみが日本に対して友好的で、他の3勢力はどちらかというと、日本人たちを迫害するような「悪」として描かれていました。この時物語のメインの「悪」は「ゴースト」だったので、この辺の勢力に関する設定は、味付け程度のものだと思っていました。それが1期の最後に「北米同盟」が自律思考型AIである「ゴースト」を手に入れたことにより、「北米同盟」が戦局を大きく変えることになり、前半でイメージの悪かった3勢力がまさか味方になるという展開に。それによって
第二の日本政府とも言える「新日本協力機構」を設立することできるようになり、ここまで敵味方の勢力に変化があったのは珍しいと思います。


I-LeSたちも魅力的

放映当初、主役機3機の搭載されていたマスコットのような存在の自律思考型AIのI-LeS(アイレス)が取って付けたような設定だと思ってしまっていました。「ガイ」、「ケイ」、「ナユタ」にそれぞれ性格付けもされていて、このI-LeSがあるから主役機たちは他のAMAIMよりも性能が良いという設定だったのですが、全25話を通して視聴すると、彼らの存在がなくてはならなくなっていました。それ故、最終回のガイの顛末が非常に悲しくも感じました。特に第2期では主人公のアモウは精神的にかなり参っていた時期があり、そんなアモウに寄り添っていたのが、人間ではなく自律思考型AIのガイでした。


最終話のブラッドとの戦闘の中、アモウが叫んだセリフで「AIのほうがよっぽど人間らしいじゃないか!」というのは、本作の名言の一つになるんじゃないかと強く感じました。最後の必殺技「バルディッシュブレイカー」もアモウとガイの最初の思い出の一つだったので、最後に持ってきたのは個人的にはすごく良かったと思います。そして、あの「ゴースト」でさえも、最後の最後にブラッドを救うという行動を取り、物語を通してこの自律思考型AIを主軸においたストーリーはうまくまとまっていると感じました。

 

第3期はあるか?

批判的な意見がある中でも、私のようにリアルロボット好きな人たちには大きく刺さった本作。そんな人達には第3期を求める声が結構あるようです。基本的にこの手のアニメは2クールが基本となっているため、よほど商業的に成功しなければ第3期は難しいでしょう。ラストが第3期を制作しても大丈夫のような終わり方だったので、私もひっそり期待はしているのですが、現段階ではおそらくないかと思います。
ただ、今後の展開次第でまた続編が作られる可能性もゼロではありません。8月25日発売の『月刊ホビージャパン10月号』には誌上で連載していた外伝『境界戦機 フロストフラワー』の主役機の「メイレスビャクチ」に装着できる「ウェポンセット」が付録で登場。すでに発売している他のAMAIMのキットにも対応しているので、個人的に今から楽しみで、すでに「メイレスビャクチ」を買おうと目論んでいます。第2期の主役機である「ケンブ斬」の1/48のFULL MECHANICSも8月発売予定。こういったアイテムがそれなりに好評なら、続編や第3期という可能性もでてくるかもしれませんね。

最終回を見ていてブラッドの親父といい、ジェルマンといい、悪役倒しきれなそうな感じでハラハラしていましたが、しっかり終わらせてくれましたね。近いうち、以前やったように第2期のネタバレをまとめて見たいと思います。

今回は以上です。

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