11月10日に発表されたバンダイナムコホールディングス22/23年度売上見込みで、『ガンダム』シリーズのコンテンツが『ドラゴンボール』を超え売上が大幅にアップしたと発表されました。
目次
『ガンダム』の売上増加
なんだかんだ言われながらもそれなりに売上を上げてきたと思われる『ガンダム』シリーズのコンテンツ。しかし、今期に関しては例年と違い、これまで常にバンダイナムコで売上がトップだった『ドラゴンボール』のコンテンツの売上を大きく超え、トップになったようです。売上に関しては以下の通りです。
■バンダイナムコホールディングス22/23年度売上見込み (11月10日発表)
- 機動戦士ガンダム 1320億円 (昨年比 +303億円)
- DRAGON BALL 1305億円 (昨年比 +29億円)
- ワンピース 700億円 (昨年比 +259億円)
- 仮面ライダー 320億円 (昨年比 +25億円)
- ウルトラマン 205億円 (昨年比 +37億円)
- NARUTO 180億円 (昨年比 -50億円)
- アンパンマン 105億円 (昨年比 +12億円)
- スーパー戦隊 60億円 (昨年比 +10億円)
- プリキュア 60億円 (昨年比 +2億円)
- アイカツ! 10億円 (昨年比 -9億円)
ちなみにここ数年、転売ヤーのせいか、なかなかガンプラが手に入らなくなっていましたが、やっぱり原因はそれだけではなく普通に売れていたんですね。海外での需要も増えたとのことで、かつてのようなドル箱コンテンツへと返り咲いたようです。そして極めつけが現在放映中の『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の大成功でしょう。正直、新しいガンダム作品がスタートして、主役機のガンプラの売り切れ状態が続くという現象は、ファーストガンダムからファンである私は見たことなかったです(ファーストガンダムは本放映が終わってからブームになりました)。確実にこれまで『ガンダム』シリーズを見ていなかった層まで取り込むことに成功したんじゃないでしょうか。
サンライズの社長もゴキゲン
バンダイナムコ決算で水星の魔女について質問しました。回答者はサンライズ浅沼誠社長(その1)
Q1. 水星の魔女、手応えはどうか
A1. お陰様で非常に好調で嬉しい限り。ツイッター等SNSでも話題にしてもらっている他、商品も、見込み通り、かなり高いハードルをクリアすることができている— Takashi Mochizuki (@6d6f636869) November 10, 2022
おそらくバンダイナムコの株主の方が決算報告に出席し、その時の質疑応答にて、サンライズの浅沼誠社長へ質問をし、その回答をツイッターで報告していました。その質問と回答がSNSなどでも話題になっています。質疑応答のやりとりに関しては以下の通り。ツイッターより抜粋しました。
Q1. 『水星の魔女』の手応えはどうか
A1. お陰様で非常に好調で嬉しい限り。ツイッター等SNSでも話題にしてもらっている他、商品も、見込み通り、かなり高いハードルをクリアすることができている。
Q2. 学園モノということでガンダムにとって新境地だが、コラボも新しい展開が可能か?
A2. 第6話は若干寂しい、悲しい気持ちの部分があったが学園モノの朗らかな部分を強調したコラボを現在色々仕込んでいる。
Q3. す、好きな登場人物、もしよろしければ…
A3. スレッタ・マーキュリーちゃんが、色々な意味で空気読めない感とか、見た目も含めて、随分今までのガンダムのキャラクターと違うので個人的には好き。
このやりとりで、しっかり自社で制作した作品を鑑賞しているのもわかり、ファンからも好感を得ているようです。
『水星の魔女』大ヒットの要因
大ヒットとはいつつ、まだ現時点では第6話までしか放送されていないので、今後の展開でどう変わるかわかりませんが、それでもここまで毎週放送の度に話題になるのは、これまでの『ガンダム』シリーズでもなかったことです。個人的にその要因で大きいと思うのが、キャラや設定など話題になりそうな物を仕込みつつも、『プロローグ』から続く謎に関する伏線が話題のようです。最新話が放送される度にYouTubeなどでは考察動画がアップされ、主人公のスレッタが何者のか、エアリアルに隠された謎、母のプロスペラの目的、そもそも『プロローグ』の登場人物がどこまで本編の関係者かなど、ここまで本編の謎について考察された『ガンダム』シリーズはなかったと思います。富野監督とかは本編放送前にネタバレとは言っちゃったりしてましたからね・・・。
個人的に少し心配なのが、今回女性主人公で大ヒットしてしまうと、今後男性主人公の『ガンダム』作品が減ってしまうんじゃないかと思ってしまいます。男女差別とかそうゆうんじゃなくて、個人的には昔から観てきたファンとして、やはり男性主人公の新作も見たいと思っています。でも『水星の魔女』はすごく面白い!
間違いなく令和代表の『ガンダム』作品になるであろう『水星の魔女』。今後も注目していきたいですね。
今回は以上です。
コメント
ガンダムSEEDシリーズが無かったら、
ガンダムUCも水星の魔女も無かっただろうね