第2クールに備えおさらい『水星の魔女』第9話の物語のネタバレ紹介

サブカル

放映されるたびに話題となった『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。今回は第2クールに備えて、12話までのあらすじのネタバレを紹介します。今回はテレビシリーズの第9話「あと一歩、キミに踏み出せたなら」について。



『機動戦士ガンダム 水星の魔女』ネタバレ

放映開始からネットやSNS、ガンプラの売り上げまでもこれまでのガンダムシリーズではなかったほどの盛り上がりを見せた『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。テレビシリーズは第2クールが4月から開始されますが、うっかりしていて、この話題の作品に乗り遅れた人のために、。そんな人のため、何回かに分けて、第1クールのあらすじのネタバレを紹介していきます。本ブログでのネタバレに関しては、なるべく短く簡潔にまとめてきたのですが、この『水星の魔女』に関しては、物語だけではなく、設定や謎、キャラクターたちの話題となったセリフなど、注目された部分が多かったため、今回はできる限り詳細に紹介していきたいと思います。なので全話分になるとかなり長くなると思いますが、移動中など時間がある時に読んでいただけるとうれしいです。

前回の第8話についてはこちらから。

第2クールに備えおさらい『水星の魔女』第8話の物語のネタバレ紹介
放映されるたびに話題となった『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。今回は第2クールに備えて、12話までのあらすじのネタバレを紹介します。今回はテレビシリーズの第8話「彼らの採択」について。 (adsbygoogle = window.adsby...

というわけで、今回はテレビシリーズの第9話「あと一歩、キミに踏み出せたなら」を紹介します。



第9話「あと一歩、キミに踏み出せたなら」

右から
エナオ・ジャズ、レネ・コスタ、サビーナ・ファルディン、メイジー・メイ、イリーシャ・プラノ

過去の話。スレッタがまだアスティカシア学園に訪れる前。グエル・ジェタークの8勝0敗の決闘の映像を、シャディクの取り巻きの女生徒たちが見ています。「またグエル?今月何回目?」と聞かれて「5回目…かな?」と自信なさげに答えたのはイリーシャ・プラノ。それを「花婿の座を守るのも大変なのだろう」と冷静に分析するのはサビーナ・ファルディンです。「グエル君の場合どうでもいい喧嘩も買ってるけどね」と明るい笑顔で語るのはメイジー・メイ。「何でシャディクは黙って見てんのさ?」と不満そうなのはレネ・コスタ。ヨガのポーズで「ミオリネの前ではヤマアラシなのよ、シャディクは」と話すのはエナオ・ジャズ。全員グラスレー寮のパイロット科です。
そんなシャディクはミオリネの温室の横で「また脱走に失敗したんだってな」とミオリネに語りかけます。ミオリネは「何が決闘よ、私は会社の付属品?」と怒りながら、土を耕しています。シャディクは「オレは違うよ」と言い、ミオリネの手が一瞬止まります。シャディクは「ホルダーに興味はない」と言い、ミオリネは「グループ内の人間と結婚するつもりはない、17歳になる前に絶対ここから逃げてやる」と話していました。


そして現在に戻ります。地球寮では「アーシアンだから気に入らないのかな」とアリヤが話しています。「校則なんて無視してやっちゃおう」と言うチュチュに対し「そんなことしたら私たち退学処分になっちゃうよ」返すリリッケ。地球寮では、校則の変更によって起業できなくなったことへの不満が爆発していました。
そしてその地球寮にシャディクとサビーナはきていました。応対しているのはミオリネとスレッタ。シャディクは「会社の代表はミオリネのまま、経営も実務もミオリネ側だが事業を譲渡してはどうか」と提案してきました。変更された校則は起業を禁じているので、すでに存在しているシャディクの会社なら問題はないという事のようです。「一つ確認。校則を書き換えたのはあんた?」とシャディクにミオリネは聞きます。「どうしてそう思うんだ?」と聞き返すシャディクに「都合が良すぎるのよ。あんたにも私にも。シャディク・ゼネリがそうゆうやり方を好むのも知ってる。」とミオリネはシャディクの提案が気に入らないようです。


「それで他に何かいい案は?俺以外に誰が君を救えるんだ?」というシャディクにミオリネは「1つだけあるでしょ。この学園ならではのシンプルな解決策が。」と言うと、シャディクは次に言葉にする事がわかっていたため、「よせ」と告げますがミオリネは続けました。「シャディク・ゼネリ。あんたに決闘を申し込む」


「双方、魂の代償を天秤(リーブラ)に」今回立会い人となるのは、グエルがいなくなった後を引き継いだラウダ。ミオリネが勝ったら校則を元に戻すことを賭けます。そしてシャディクが勝ったら株式会社ガンダムの事業譲渡という事になります。ラウダからはこれまでの一対一ではなく、6対6の集団戦を申し渡されます。地球寮にはそんな数のモビルスーツもパイロットもいません。そのことを訴えるリリッケに対し、サビーナは「根回しも決闘準備の一つだ」と伝えます。そのやりとりをみたラウダは「兄さんはどんな不利な条件でも決闘を拒まなかった。ガンダムならどうにかできるだろ?」とかなり私情が入っているようでした。ミオリネは「今回の決闘、ベネリットグループの外部にも中継で配信させて」と条件を出し、ラウダに確認されたシャディクはこれを受けました。「御三家をすべて潰したモビルスーツとパイロットのいる会社なんて、最高の宣伝になるでしょ?」


決闘が正式に認められると、シャディクの取り巻きの女生徒の一人レネ・コスタが「リリッケ・カドカ・リパティ!」となぜかリリッケを呼びます。「あなたも決闘に出てね?どっちが上かわからせてあげるから」と、挑発的な発言をしてきました。マルタンは「リリッケ、キミ何したの?」と聞きましたが、リリッケには心当たりが無いようでした。


ミオリネはペイル社のベルメリアにモビルスーツを貸してもらえるか頼みに行くといいます。ファラクトなりなんなり借りると。あとはパイロットです。地球寮にはスレッタとチュチュしかいません。ヌーノが「マルタン乗れよ。寮長だろ」というと「やだよ!ガンダムに乗ったら死ぬんだろ!」と激しく抵抗し、「死にません!」とスレッタが否定します。そんなやりとりの中で、リリッケが「私、出ろって言われたので出まーす」と経営戦略化にも関わらずあっけらかんと立候補します。騒ぐ地球寮のメンバーにミオリネは「一旦解散。私は戦略を練る。助っ人引き受けてくれそうな人がいたら声かけておいて」と一言告げ、地球寮のメンバーは解散します。


「ひどいですよ。みんなで会社頑張ろうってなってたとこなのに」その頃、ニカは別の場所でシャディクと話していました。「連絡係の君には関係ない」と冷たく返すシャディクでしたが「決闘は望んじゃいない、オレももう少しねばってみるよ」とシャディクはあくまでも決闘しない方向で考えているようです。


助っ人助っ人、と呟きながら歩くスレッタの前に「前を見て歩け、田舎者」とグエルが現れました。グエルを見たスレッタは「決闘、手伝ってください」とグエルに助っ人の依頼をします。グエルは悔しそうに「駄目だ・・・決闘は父親に止められている」とスレッタに伝えます。スレッタは「わかりました。お父さん好きですよね。私もお母さん好きですからわかります。私たちでなんとか頑張ります。」そう言って去っていきます。


「今なら決闘を取り下げられる」とシャディクはミオリネの温室の外で話していました。「気にくわないのよ、あんたの言い草が」とミオリネは返答します。「あんたもクソ親父たちと同じ、私を飾りとしてしか見ていない」ミオリネは静かに言うと「違う!」と温室の中に語り掛けるシャディクにミオリネは「入るな」と一言。「あんたは信用できない」


ミオリネを説得できなかったシャディクは帰り道、スレッタと会います。シャディクはスレッタに「花嫁の暴走を止めてやれ」と伝えます。「勝ち目のない決闘などさせるなよ」続けましたが、スレッタは「花婿ならお嫁さんを信じます!」と言い切ります。そのスレッタに対し「なら俺ももう躊躇しない。」と伝えたシャディクは「スレッタ・マーキュリー。君からガンダムと花嫁を奪い取る」と宣言しました。

「ごめんなさいね。ザウォート4機しか送れなくて。ファラクトは調整中で」そうミオリネに伝えるのはベルメリア。そのやり取りを見ていたオリジナルのエランが「ファラクトを渡せるわけないよなぁ。俺たちのことがバレたらそれこそ大騒ぎだ。」と楽しんでるかのように言います。さらに「バァさんたちからの伝言。あいつらに手を貸す以上成果は持ち帰って来いって」とペイル社のCEOからの指示を伝えていました。


シャディクの取り巻きの女生徒たちはは更衣室でパイロットスーツに着替え中でした。リリッケを名指しで参加するように言っていたレネ・コスタはかわいこぶった口調で男子と電話しているようです。グラスレー寮の女子たちは全員パイロット科で、成績も上位とのこと。一方、地球寮はスレッタ、チュチュの他は立候補したリリッケ、そして結局経営戦略科の寮長マルタンとメカニック科のオジェロとティルというメンバーになりました。スレッタはエアリアル、チュチュはロングレンジライフルを装備し、専用にカスタマイズしたデミトレーナー。あとの4人はザウォートです。


グラスレー寮はシャディクが新型のミカエリス、あとの5人はベギルペンデ。決闘前、シャディクもそうですが、取り巻きの女性たちにも大勢のファンがいて、皆声援を送っていました。今回の団体戦はリーダー機のブレードアンテナを折った方が勝利。なので地球寮はスレッタのエアリアル、グレスレー寮はシャディクのミカエリスのブレードアンテナということになります。


決闘が開始されました。エアリアルが前衛となり、チュチュは後方からサポート。ミオリネはスレッタにあとの4人は盾にでも使えとかなり鬼畜な指揮をとります。高い場所に移動したチュチュは早速後方から狙いを定めますが、なんとそこに飛んできたのはシャディクのミカエリスでした。「まずは露払いだ」というシャディクはチュチュのデミトレーナーの足場を破壊します。
サビーナはエアリアルに集中砲火を浴びせ、シールドを使わせることでガンビットを封じます。そしてレネ、エナオ、メイジーに指示を出し、3機が地球寮のザウォートの元に飛んでいきました。「まず2つ」とメイジーのベギルペンデがあっという間にマルタンとオジェロのザウォートを倒してしまいます。「リリッケ・カドカ・リパティ!」とレネが宣言通り、リリッケのザウォートに襲い掛かります。レネは「人の男に手を出した落とし前」と言いますが、リリッケは思い当たらないようです。レネいわく「あたしのキープ君12号」とその生徒の名前を告げると、リリッケはその人からのランチの誘いは断ったと伝えましたが、「あたしの男に恥かかせてんじゃねえ!」と攻撃してきました。そこへ援護に入ったのは無口なティルのザウォート。リリッケを逃がそうとしましたが、「メカニック科にしては筋がいい」とエナオのベギルペンデが「3つ」とティルのザウォートの頭部をビームサーベルで貫きます。その状況に慌てたリリッケもレネに頭部を串刺しにされ、「4つ!ざまぁー」と一気に4機が無力化されてしまいました。

その頃、グエルはテントの前でこの戦いを見ながら「俺は…どうして」と呟いています。そこへ父ヴィム・ジェタークからの電話が。「お前の退学準備が整った」という知らせに「決闘は!ミオリネをあきらめるんですか」と慌てるグエル。「3度も負けたお前に何が期待できる」子会社にポストを作ったから仕事を手伝えと一方的に言われ電話を切られて、グエルはただ呆然としていました。


エアリアルは相変わらず、ガンビットを防がれ攻撃できないでいました。チュチュはシャディクが相手であるということを考えると善戦していましたが、遠隔攻撃のできる右腕の攻撃に、ライフルを持つ腕を破壊されてしまいます。それでもチュチュは「地球寮なめんじゃねえ」と反対の腕でロングレンジライフルを鈍器のようにふるいますが、おとなしいイリーシャに足も破壊され「ごめんなさい、5つです」とチュチュも動けなくなってしまいました。
残ったのはエアリアルのみ。シャディクのミカエリスは右腕の大型火器を向け、スレッタに負けを認めるようにいいます。それでもスレッタは「ミオリネさんを信じます」と挑んでいきます。6対1となってしまったこの状況でなんとか抵抗するエアリアル。


戦いの中でシャディクは「ミオリネ・・・君は間違えた。水星ちゃんは素直でいい子だ。だが、君を守る力も、助ける視野も持ち合わせていない。君にすがるだけのただの子供だ。」と心の中でつぶやきます。そしてグレスレー寮の6機はエアリアルを取り囲み、アンチドートを使います。プロローグでベギルベウがルブリスに使ったガンドフォーマットを無効化する兵器です。


赤く光っていたエアリアルのシェルユニットは消え、ガンビットが地上に落ちていきます。「みんな・・・どうしたの?私一人でやるの?」ガンドフォーマットが無効化され、スレッタの操縦技術のみでないとエアリアルは動きません。6機から集中砲火を浴び、左腕を損傷するエアリアル。


その様子をみていたラウンジのラウダは「落ちろ!水星女!」とかなり興奮しています。「スレッタ先輩!」と叫ぶのは頭部を串刺しにされたザウォートにいるリリッケ。そこにティルから通信がありました。
シャディクはミカエリス1機で片腕になったエアリアルを追い詰めていきます。徐々に破壊されていくエアリアル。そのコクピットでスレッタは「ごめんね、怒っているよね?私いつも頼ってばっかだもんね。」とエアリアルに語りかけます。「でもね、やってみたいんだ。私たちのためにミオリネさんが作ってくれた会社。手伝いたい」と話し続けます。ミカエリスの攻撃は続く中、エアリアルに語りかけ続けるスレッタ。「わがままかな?」というスレッタの問いにエアリアルは答えました。


突然、これまで消えていたエアリアルのシェルユニットが赤ではなく青く輝きだし、ガンビットも再び動き出しました。「よかった・・・いたんだ」スレッタの言葉と同時にこれまでにない動きをし始めたエアリアル。それを見ていたプロスペラの目から涙が零れ落ちました。


レネが「壊れかけのくせに!」とサーベルを抜いてエアリアルに迫りますがスレッタは「一緒に?いいの?ううん、大丈夫」と誰かと会話しているような発言をしながら、レネの攻撃をかわします。その様子を聞いていたミオリネも「スレッタ?」と奇妙に感じているようでした。


「今度はちゃんとできる。私たちでミオリネさん、助けるよ!」まだ会話を続けているスレッタは、ビームライフルをサーベルモードにして、レネのベギルペンデの頭部を切断。その後、機体本体にガンビットが追い討ちかけ無力化しました。「次は?こっち?」楽しそうにスレッタは後ろから来たエナオのベギルペンデの攻撃をかわします。


「見えている?なんなの?あなた。気持ち悪い・・・」とエナオの言葉とともにエアリアルはビームライフルを撃ち、ここでもガンビットが追い討ちでエナオのベギルペンデを破壊していきます。「ガンダムなのか?お前は」呆然とするシャディクに「シャディク!この機体から離れて!」とエアリアルの前に立ちはだかるのはサビーナ、メイジー、イリーシャ。しかし、エアリアルを防ごうとしたベギルペンデはことごとく破壊されていきます。残り2機のベギルペンデがガンビットを引き付けながらも破壊されていきましたが、ガンビットを抑えられたエアリアルはミカエリスに片足を破壊されてしまいます。

ついに動きが止まってしまったエアリアルにシャディクは「ミオリネの隣に立つのは俺だ!」と右腕の大型火器をエアリアルに向け、勝利を確信しました。その時「今!」というティルの言葉とともに、ミカエリスのブレードアンテナがビームで破壊されました。


「地球寮なめんなっつったろ?バーーカ」撃ったのはチュチュのデミトレーナー。破損しながらもブレードアンテナを破壊されていなかったティルとリリッケのザウォートが、こちらもブレードアンテナが残っているチュチュの機体を狙撃地点まで運んだのでした。


ミカエリスのコックピットにはミオリネの冷たい声が響きます。「最後は自分で決着をつけると思ったわ。結局あんたは誰も信用してないのよ。」そしてシャディクの目の前では、コックピットから降りたスレッタが、エアリアルの掌の上で「ガンダム!飛べる!踊れる!エアリアル!」とシャディクにPVで見せたポーズをとり勝利したことをアピールしていました。

地球寮では「株式会社ガンダム設立おめでとう」とようやく打ち上げがおこなわれていました。一方、スレッタは一人、今回の決闘で大きく傷ついてしまったエアリアルを拭きながら、涙を流し、ただひたすら謝っていました。


ミオリネの温室に来たシャディクは、「以降君たちの会社に危害を加えないと誓う」と宣言します。そして「最初から決闘で奪えばよかった」と呟くシャディク。「いまさら泣き言を言っても会社はあげないわよ」と返すミオリネに「君をだよ」と伝えます。「ホルダーになって君を守る。その一言が言えれば俺も中に入れたのかな」そういい残し、消えたシャディク。ミオリネは「馬鹿ね…今さらよ」とまだ青いままのトマトを一つ、ハサミで剪り落としました。

第10話につづく

 

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