『水星の魔女』最終回のガンダム4機には結婚の慣習の意味があった?

サブカル

少し経ちましたが先日、ついに最終回を迎えた水星の魔女。今回はこの最終回についてと、最後のガンダム4機のシーンについてとある界隈で話題になっていることについて、紹介します。



目次

まずは全体の感想

予想外(?)のハッピーエンドとなり、ファンからも大好評のまま、最終回を迎えた『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。当ブログでも事あるごとに取り上げてきたので、無事最終回を迎えた今、何も言わずにはいられないので、ますは今回は作品全体の感想からお伝えします。
女性主人公、学園物、決闘、全25話(プロローグ含む)で完結など、長いガンダムの歴史の中でも異色ずくめだった『機動戦士ガンダム 水星の魔女』だったんですが、古くからのガンダムファンとしては、新しい要素の多くが魅力的になり、新しいファンを取り込んだ非常に良い作品だったと思います。時代的なこともあるのですが、放映中や放映後にここまでネットやSNSや考察動画を騒がせたガンダム作品は初めて。こだわりのある人たちからすれば、“こんなのガンダムじゃない”って言葉がでてくるんでしょうが、個人的に過去に『機動武闘伝Gガンダム』が存在しちゃっている以上、“ガンダムじゃない”なんてのはもう何もないと思うですよね。私個人としては『水星の魔女』がしっかりガンダムしている部分も多かったと思います。登場するのがガンダム、モビルスーツという用語だけではなく、この物語は他作品にはなかった「パーメット」という独特な設定があり、他作品でいう所のミノフスキー粒子やニュートロンジャマー、GNドライブなどその世界にしか存在しない設定を用いて、モビルスーツが兵器として存在する理由などとしてしっかり世界観を作り上げている所はまさにガンダム作品特有のものだと思います。シリーズをこれまで見てなかった人たちはこのあたろの設定でよくわかんなくなっちゃったって人、結構いたみたいですが、その“なんかよくわかんない設定”をいろいろ知っていくのもガンダム作品の魅力の一つかと思っています。私も子供の頃、ファーストガンダム観て、「なんかよくわかんないなぁ。でもカッコイイなぁ」って感じから大人になるまでにいろいろ知ることができて、いまじゃシリーズが大好きになっていますからね。『水星の魔女』も後々そんな感じでいろんなファンに追いかけられる作品になってくれた非常に嬉しいと思いました。それと主題歌もそうでしたが、BGMもよかったですよね『水星の魔女』。『水星の魔女』特有のデデデンデデデン♩(わかるかなぁ、最終回でガンビットが合体したシーンで流れたやつ)がすごく好きでした。ファーストガンダムもそうですが、特徴的なBGMって作品の良さを引き立てますよね。


最終回の4機のガンダム

さて最終回をご覧になった方はクライマックス(?)で4機のガンダムが宇宙議会連合がレーザー送電システムを止めたシーンが実は結婚に関する演出だったのではないか?というのが現在ネットで話題になっています。『機動戦士ガンダム 水星の魔女』は最初からスレッタとミオリネの結婚というのが割とテーマになっていました。そこから一気に大騒ぎになりましたからね。終盤はそのあたりの話題が薄めとなっていましたが、クライマックスのガンダム4機は欧米の結婚式における慣習「サムシング・フォー」を狙ったものではないか?という話なんです。サムシング・フォーってのは、イギリスなどで古くから伝わる花嫁に幸せをもたらす4つの物のこと。結婚式当日にサムシングフォー(何か古い物・新しい物・借りた物・青い物)を身に着けると、幸せな結婚生活を送れると言われています。日本ではあまり聞きませんが欧米では200年以上前から結婚式に取り入れられている伝統的なものなんです。サムシング・フォーの4つのものとは以下の通り。

1.なにかひとつ古いもの(Something Old)

祖先、伝統などをあらわす。先祖代々伝わった、あるいは家族から譲られた宝飾品を当てるのが
一般的だが母や祖母の結婚衣裳、または結婚衣裳に使われたヴェールやレース、リボンなどの飾りなどを使用することもある。

2.なにかひとつ新しいもの(Something New)

これから始まる新生活をあらわす。新調したものなら何でも良いが一般的には白いものを用意する。花嫁衣裳の一部である白いサテン製の上靴や長手袋などをこれに当てることが多い。

3.なにかひとつ借りたもの(Something Borrowed)

友人や隣人との縁をあらわす。幸せな結婚生活を送っている友人や隣人から持ち物を借りることにより、その幸せにあやかる。ハンカチやアクセサリーを借りるのが一般的である。

4.なにかひとつ青いもの(Something Blue)

聖母マリアのシンボルカラーである青、つまり純潔をあらわす。このサムシング・ブルーは目立たない場所につけるのが良いとされており、白いガーターに青いリボン飾りをつけたものを用意するのが一般的である。

で。最終回でレーザー送電システムを止める時、ガンビットを装備したガンダムキャリバーンがエアリアルと一緒に、近くにあったシュバルゼッテと格納されていたファラクトの2機のガンダムを操りレーザー送電システムをオーバーライドして止めました。この時の4機のガンダムがそれぞれがサムシング・フォーとしての意味合いがあるということでネットで話題となっているわけです。それぞれ当てはめると

何か一つ古いもの=キャリバーン

何か一つ新しいもの=シュバルゼッテ

何か一つ借りたもの=ファラクト

何か一つ青いもの=エアリアル

こういった事には多少無理がある場合がよくありますが、これに関してはマジでそんな演出かもしれませんね。実際、エピローグでスレッタとミオリネがしていた指輪を見ると、エリクトが自分のこと小姑といっていることから、結婚はされているようなので、間違いなかったんじゃないでしょうか。

 

今後の展開について

さてシーズン3や映画などの今後の展開を期待していた人がそれなりに多かったと思うんですが、最終回でそういった告知はなし。代わりに『機動戦士ガンダムSEED』の映画の特報が流れたので、私個人としてはうれしいんですが、『水星の魔女』ファンの人はがっかりだったと思います。物語的にもガンダムという存在は全部消えて、スレッタとミオリネも無事結ばれ、終わりとしてはかなりちゃんと終わったので、あの先の物語となるとかなり蛇足気味になってしまう気がします。そんな気がしますが、これだけ話題となり大ヒットした作品なので、何もないということはないんじゃないでしょうか。この作品でガンダムをノーリスクで操縦することができる唯一の存在であるエリクトは健在なので、ガンダムが全機無くなったからって、新しいのを作ればそれで問題解決ですし、ミオリネが攫われてスレッタが助けにいくような感じなら映画も簡単に一本つくれそうですからね。新しいガンダムも登場すればまたガンプラも売れそうですからね。続編を作らないなんてことはないと思います。ただ製作すなら勢いで作らないでしっかり煮詰めてから世に送り出して欲しいですね。じゃないと『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』みたいに内容が・・・なんでもないです。

それにしてもガンプラの「新商品B」として噂されていたキャリバーン、かなりカッコイイですよね。デザインもシンプルなのですごく好みですが、また買えないんだろうなぁ。

今回は以上です。

 

コメント