ゲームエンジンUnityの動画がもう実写!ゲームエンジンって何?

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ゲームエンジンのUnityが、新たなショート・フィルム作品『Enemies』のティーザー動画を公開し、その映像が実写にしか見えないと話題になっています。



目次

まずは動画をご覧あれ

多くのスマホゲームなどで使用されているゲームエンジンの「Unity」がショート・フィルム作品『Enemies』を公開しました。
映像が始まると、博物館のような大きな部屋にいる女性が登場します。そして部屋の床が開き、女性と机が地下へとゆっくり移動を始めます。チェス盤の上にある駒に手を触れながら、女性が「私の頭にあるのは誰もが知っていること」と語ります。カメラが女性に寄ると、肌の下にある青い血管や眉間や口元に刻まれた細かいしわが見えるようになります。突然無重力状態になり、光の当たり方が変わると同時に髪の毛がふわっと舞い上がります。ビショップの駒が燃え上がり、そして落ちて女性がカメラ目線になり映像は終了します。
驚きなのがこの映像に映っているものすべてがCGという所。この実写にしか見えない女性もCGなのです。肌というか、頬にあるできもの(?)みたいなものまで再現しているので、これをCGだと聞かされていないと実写にしかみえません。っていうか、CGと聞かされた状態で見ても実写に見えてしまいます。今回の動画では目、髪、肌などの表現において大きな進歩を遂げているとの事です。正直、映像表現に関してはこれ以上進化しようがないくらいまでのクオリティになっています。こういった技術が今後制作されていくゲーム等にどこまで反映されるかわかりませんが、もはや映像で表現できないものは存在しなくなったようです。2020年にもUnityは『The Heretic』という技術デモを公開していますが、今回のムービーはHereticで用いられたテクノロジーさらなる改良を施しているとのこと。映像的にはこの『The Heretic』の方が見てて面白いですが、『Enemies』は非現実性が少ない分、余計実写のように感じてしまいますね

 

 

そもそもゲームエンジンってなに?

今回、強烈な動画を公開した「Unity」はユニティ・テクノロジーズ社が提供しているゲームエンジンです。ゲームエンジンとは名前の通り、ゲーム開発においてエンジン的な役割を持つもので、ゲーム開発で使用される処理を使いやすくまとめることで、ゲームを開発しやすくしたソフトみたいなものです。テレビゲームの開発ツールとして多くの人や会社が利用しています。
昔はそれぞれのゲーム制作会社や個人が自作で製作していたため、0からゲームを作成する必要があり非常に大変でした。過去のゲーム制作においてそういったノウハウの情報が共有され始め、総合的なツールを作ろうという動きが生まれたことにより、ゲームエンジンというものが生まれたとのこと。

 

UnityとUnreal Engine

そんなゲームエンジンで有名なのが、今回動画を公開した「Unity」先日『ウィッチャー』の最新作が制作されると発表のあった「Unreal Engine(アンリアルエンジン)」の2つです。
私はゲーム開発の専門家ではなく、プレイする方の専門家なので、詳細は不明なのですが、ゲームアプリ開発や2Dゲーム開発には「Unity」が使用されることが多く、グラフィックが綺麗でコンソール機器(PCやプレイステーションなど)でゲーム開発する場合は、「Unreal Engine」の方が多いようです。多いというだけで、それ専用というわけではないです。今回の「Unity」の動画を見ると、グラフィックが驚異的に綺麗に感じますが、「Unreal Engine」はそれ以上ということなのでしょうか。今回上にUnityとUnreal Engineの比較動画があったので貼っておきました。正直、素人的にはどっちも綺麗なのですが、専門家曰く、UnrealEngineのゲームのグラフィックが美しく、YouTubeで注目されている事から人の目に綺麗に見えるのはUnrealEngineという見解がでているそうです。

 

メガテン5はUnreal Engine

昨年11月に発売されたメガテンシリーズ最新作『真・女神転生Ⅴ』は「Unreal Engine」を使用しています。ゲームスタート時に「Unreal Engine」のロゴが表示されます。そのせいか、過去作と比べてグラフィックが大幅に進化していますが、『真・女神転生Ⅴ』で使用されたのは、「Unreal Engine 4」とのこと。先日発表のあった『ウィッチャー』の最新作はさらに新しくなった「Unreal Engine 5」を使用するとのことなので、どんなグラフィックに進化しているか想像もつきません。というか『ウィッチャー3 ワイルドハント』の時点で、もう個人的には十分なグラフィックだったのですが、まだ進化するようです。ちなみに前回の記事でも紹介しましたが、『ウィッチャー』シリーズを制作しているCD PROJEKT REDは、それまでは自社製のゲームエンジンである「REDengine」を使用していましたが、最新作では「Unreal Engine 5」に変更するとの事でした。他にも自社製のゲームエンジンを使用している会社も存在します。
で、どうでもいい話ですが、私は先日『真・女神転生Ⅴ』の4周目を終え、ようやく全エンディングを見ることができました。その感想はまたいずれ。

これ以上グラフィックが進化していくと、開発する人たちも大変になるんじゃないでしょうか。そんなしなくてもいい心配をしてしまうほど、グラフィックの技術は進化していますね。

今回は以上です。

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