Netflixがテレビゲームの『バイオショック』を実写映画化すると発表しました。今回は元となるゲームの『バイオショック』と合わせて紹介します。
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『BioShock(バイオショック)』
Netflixが『バイオショック』の実写映画化を発表https://t.co/X7bavbSwId
パブリッシャーの2Kとホラー映画『IT』などのVertigo Entertainmentによる共同プロデュース作品。原作は国内外に根強いファン層を持つFPSシリーズ。ゲームならではの演出がどのように映像に落とし込まれるのか注目が集まる pic.twitter.com/AX0JTwj8hA
— 電ファミニコゲーマー (@denfaminicogame) February 15, 2022
『バイオショック』は2008年にプレイステーション3とXbox360で発売され一人称視点のRPG風FPSです。開発会社はアメリカの2Kボストン/2Kオーストラリア(現、Irrational Games(イラショナル・ゲームズ))。というわけで、いわゆる洋ゲーというやつです。プレイヤーは水中都市「ラプチャー」に迷い込んでしまうった主人公を操作しながら、物語を進めていくことになります。戦闘は基本的にはシューティングなのですが、鈍器も使ったり、物語中超能力のような力を使用できるようになり、氷で敵を凍らせたり、ものを飛ばして攻撃できたり、敵を罠にかけたりでき、戦い方も様々で単なるシューティングゲームではない面白さがあります。世界観も独特で主人公は海底都市の「ラプチャー」から脱出するのが目的なのですが、この「ラプチャー」が広大な閉鎖空間になっていて、映画『メトロポリス』を彷彿とさせるような、レトロで未来的な雰囲気を漂わせています。非常に面白い作品ですが、一応ジャンルはホラーとなっていて、多少ビビってしまう場面も結構あります(個人差あり)。この手のゲームにしてはストーリーも非常に面白く、日本でも非常に好評だった作品です。2010年には続編となる『BioShock2』が発売され、2013年には後継作品『BioShock Infinite』も発売されました。現在ではこの3作が一本のソフトになった『バイオショック コレクション』がNintendo Switchでプレイすることができます。
ざっくりストーリー
1960年、主人公のジャックは大西洋上を飛行する旅客機の機内で家族の写真と手紙をながめていました。しかしその旅客機は何らかの原因により、大西洋へ墜落してしまいます。幸運にも生き延びたジャックは海の中から近くにあった灯台にたどり着くことになります。そこには謎の潜水艇が置いてあって、それに乗り込んだジャックは荒廃した水中都市の「ラプチャー」に行き着いてしまいました。「ラプチャー」には人が住んでいた形跡があったのですが、あちこちが崩壊して人の気配はありません。代わりに人の姿をしているのですが、精神を蝕まれ凶暴化したかつてのラプチャーの住人「スプライサー」が徘徊していました。襲ってくる「スプライサー」と戦いながらも、なんとか「ラプチャー」からの脱出を目指すジャック。すると「スプライサー」よりも巨大な潜水服を着た怪物が現れました。怪物の名前は「ビッグダディ」。「ビッグダディ」は圧倒的な戦闘力で「スプライサー」を倒していきます。するとそばの通気口から謎の小さな少女「リトルシスター」が現れ、倒れた「スプライサー」の死体から巨大な注射器で血液を回収し始めました。途方にくれるジャックでしたが、「ビッグダディ」と「リトルシスター」が去った後、潜水艇内のラジオを通じて、「アトラス」と名乗る謎の男が語りかけてきました。「アトラス」は施設内ではぐれた家族の捜索と引き換えに、ジャックの「ラプチャー」からの脱出の協力を申し出ます。ジャックは「アトラス」の導きのもと、ラプチャーを脱出するべく行動を開始します。
ビッグダディとリトルシスター
このゲームには「ADAM」というものがあって、この「ADAM」がプレイヤーの強化要素だったりします。それでこの「ADAM」を手に入れることができるのが、ストーリーの紹介にも登場する「リトルシスター」から。この「リトルシスター」を殺さずに少量の「ADAM」を手に入れるか、殺して大量の「ADAM」を手に入れるかはプレイヤーが決めることになります。まあ、「リトルシスター」は小さい女の子なので、ほとんどのプレイヤーはなるべく殺さないようにすると思います。で。ストーリーの紹介でも同じく登場した「ビッグダディ」がこの「リトルシスター」の護衛として登場するのですが、この「ビッグダディ」がメチャメチャ強い!「ADAM」がほしいけど、「リトルシスター」のそばには「ビッグダディ」がいる。この構図が素晴らしく、なんとかいろいろ準備して、覚悟を決めて「ビッグダディ」に挑まざらなくなります。このゲームのメインビジュアルも「ビッグダディ」となっているので、象徴的な存在となっています。ちなみに続編となる『BioShock2』では主人公がこの「ビッグダディ」だったりします。
そしてストーリーも面白い
『バイオショック』はストーリーで紹介した「アトラス」からの指示に従ってゲームを進行していきます。ミッションみたいな感じで、あそこに行ってくれとかあれとってきてとか、ゲームによくある展開です。しかし、こういった行動の一つ一つが、実は物語に隠されたトリックの一つになっていて、詳細は伏せますがクライマックスで大どんでん返しが起こります。あの衝撃を実写映像でどこまで再現できるかが気になる所。冒頭からお伝えしている通り、このゲームは一人称視点なので、映像化された時、さすがに一人称視点にはならないと思うので、三人称視点であのゲームの雰囲気とクライマックスのどんでん返しを、どう描くかが注目したいところです。
Netflixの他の作品を見ている限り、映像自体には妥協していないようなので、「ラプチャー」についてはしっかり描いてくれると思いますが、問題は物語の展開。個人的には超期待して当ブログでも散々持ち上げてきた『カウボーイ・ビバップ』のシナリオの改悪ぶりのショックからまだ立ち直れていないので、変な改悪はしないでほしいんですよね。ある程度しょぼくても、あの物語のまま映像化すればそれなりに面白い作品となり、『ウィッチャー』のようにその効果でゲームソフトが売れだしたりもすると思うので、是非おかしなアレンジなどせず、しっかりと映像化してほしいと思います。
ゲームの映実写化というと『バイオハザード』だったり、『モンスターハンター』だったり、『ストリートファイター』なんてのもありましたが、どれもあまりいい印象がありません。『バイオショック』はなんとか面白い作品にしてほしいですね。
今回は以上です。
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