20周年の『仮面ライダー龍騎』を紹介!好きなライダーランキングも

サブカル

平成ライダーとしては3作目となった『仮面ライダー龍騎』が今年で放映20周年。今回は個人的に超名作と思っているこの『仮面ライダー龍騎』についての紹介と、『仮面ライダー龍騎』に登場した好きなライダーランキングを紹介します。本当は2月3日で20周年なのですが、個人的に平成ライダーは日曜の朝!なので勝手ながら本日が20周年な気持ちです。



目次

仮面ライダー龍騎

2000年1月から平成ライダーシリーズの1作目『仮面ライダークウガ』が放映開始され、以降現在に至るまで『仮面ライダーシリーズ』は続いています。『仮面ライダー龍騎』はその平成ライダーシリーズの3作目。2002年2月から1年間放映されました。『仮面ライダー龍騎』が他の仮面ライダーシリーズと違うのは、その独特なストーリーと設定。それまで基本的に正義の味方だった仮面ライダーでしたが、『仮面ライダー龍騎』ではそんな仮面ライダーが13人も登場します。そしてその13人が最後の一人になるまで戦い続けるといったのがメインの内容。正直、子供向け番組としてはどうかと思う設定でしたが、これが子供たちだけではなく、その親御さんをも巻き込む大ヒットとなりました。
最後の一人になれば、どんな願いも叶えられるというルールの中、意識不明の恋人を救いたい者、不治の病に侵され永遠の命を求める者、それぞれの願いのために戦い続ける仮面ライダーたち。そんな中、主人公の城戸真司は偶然仮面ライダーになってしまいます。真司はライダー同士の殺し合いは間違っていると感じ、戦いをやめさせようとするのが主なストーリーになっていました。
登場するライダーには純粋に願いを叶えたいと思っている者だけではなく、ゲーム感覚で仮面ライダー同士の戦いに加わる者や、拘置所に拘留されていた凶悪殺人犯のような存在もいて、こういったキャラクターがいい感じに戦いを荒らしていきます。この作品は物語の結末も3種類あって、本来のテレビ版の最終回、テレビスペシャルのオリジナルストーリー、映画公開された『劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』とそれぞれで物語の結末が違うのも特徴の一つです。

ざっくりストーリー

西暦2002年。人が街中などで突然失踪するという事件が多発していました。その真相を追っていたネットニュース配信社OREジャーナルの見習い記者の城戸真司は、失踪者の部屋を取材中、奇妙なカードデッキを発見します。そのカードデッキの不思議な力で真司は、仮面の戦士に変身してしまい、「ミラーワールド」という鏡の中の世界に迷い込んでしまいます。現実と反転されたその世界で真司は、自分と同じような姿の戦士がモンスターと戦っている光景を目撃します。
なんとか現実世界へ戻れた真司は、モンスターと戦っていた戦士、秋山蓮と彼と一緒に行動している神崎優衣から、連続失踪事件はミラーワールドに住むミラーモンスターに現実世界の人が襲われ、そのまま連れ去られ捕食されているためということを知ります。蓮が変身していた仮面の戦士は、ミラーモンスターの力を行使できる超人仮面ライダーであることを知らされた真司は、蓮が変身する仮面ライダーナイトと同じようにミラーモンスターと契約したことで、正式な仮面ライダー龍騎となり、ミラーモンスターから人々を守るために戦っていくことを決意します。
しかし、仮面ライダーの存在意義はそれだけではありませんでした。仮面ライダーは全部で13人。仮面ライダー同士も戦い、最後の1人になれば、どんな願いも叶えられるといいます。真司と蓮は、優衣の説得もあって共闘しながら、ミラーモンスターと戦っていましたが、次から次に登場するライダーたちは、仮面ライダー同士の戦いを続け、戦いは混迷していきます。真司はライダー同士の戦いを止めることができるのか。そして胸に秘めている蓮の願いは叶うのか。

 

設定が素晴らしい

まずミラーワールドという限定された空間で戦闘が行われているのが、他の仮面ライダーシリーズと違う所。それと仮面ライダーもただ変身しただけでは大した力はなく、ミラーワールドにいるミラーモンスターと契約することで、強力な力を手に入れられます。なので『仮面ライダー龍騎』に登場するライダーは必ず契約しているモンスターとペアにあっていて、主役の龍騎は赤い龍のモンスター「ドラグレッダー」、蓮が変身する仮面ライダーナイトはコウモリのモンスター「ダークウイング」と契約しています。この契約したモンスターは、ミラーワールドのモンスターを倒した後にでる生命エネルギーを定期的に捕食させれば契約者に逆らうことはありませんが、この捕食を怠っていると契約者を捕食対象にするという結構危うい関係性。こういった細かい設定を物語中にしっかりと繁栄させていて、ライダー同士の戦いをさらに面白くしていきます。前述でも説明しましたが、この物語は3つの結末があります。でも個人的にはやはりテレビシリーズはテレビシリーズの最終回がこの物語の結末だと思っています。このテレビの最終回も仮面ライダーシリーズでは異質な最終回となっています。物語の本筋が最後の1人にならなければ、願いは叶えらないということで、しっかり最後は1人だけ生き残ります。その結果については人それぞれ思う所があると思いますが、子供向けの特撮番組で、かなりハードな結末を迎えることになります。以前、大人が見ても普通に面白い仮面ライダー作品としても紹介しましたが、本当にまだ未視聴な人は、頑張って視聴してみることをお勧めします。子供向けとは思えない面白さを感じることができると思います。
ちなみに『仮面ライダー龍騎』は2009年に戦闘シーンを日本版で流用し、変身前のドラマパートを現地の俳優が演じた『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』というのがアメリカでも放映されました。『パワーレンジャー』シリーズと同じような感じですね。設定はだいぶ『仮面ライダー龍騎』と違いますが、日本語の吹き替え版では、仮面ライダーウイングナイト(日本版のナイト)に変身するレンを日本版の秋山蓮役の松田悟志さんが担当したりしています。

 

『仮面ライダー龍騎』で好きなライダーは?

20周年を記念していろいろなアンケートや投票でランキングなどを発表している『ねとらぼ調査隊』『仮面ライダー龍騎』で好きなライダーは?というアンケートが実施されました。全部紹介したい所ですが、さすがに長くなってしまうので、上位3位をカントダウンで紹介し、最後にランキング一覧をご紹介します。

3位 仮面ライダー龍騎 3736票

3位は主人公の龍騎です。個人的にライダーのデザインも、契約モンスターも大好きです。赤いライダーというも珍しいですね。当時、このコスチュームが発表された時、「こんなの仮面ライダーじゃない」というガンダムが新作をやる度にでるのと、同じような批判が結構あったのを覚えています。今となってもっと仮面ライダーじゃないデザインだらけになってしまいましたが・・・。契約モンスターはドラグレッダー。各ライダーの特徴の一つである武器や技を使う際に必要となるカードリーダーはガントレット型。基本武装はなく、カードを使って剣や盾などを呼び出したりします。龍騎と準主役であるナイトにのみパワーアップ形態のサバイブという姿がありました。あと劇場版に龍騎が黒くなったリュウガというライダーも登場します。ちなみに13人いるといっていますが、13人が全員登場するのは、テレビスペシャルだけだったりします。テレビスペシャルは視聴者のリクエストにより結末が変わるという面白い試みもされました。

2位 仮面ライダー王蛇 5525票

出ました。『仮面ライダー龍騎』の人気の大半はこの王蛇が持っていってるんじゃないでしょうか。まさか主役を抜いて2位とは!さすが浅倉!『仮面ライダー龍騎』を子供にあまり見せてはいけないのではないかと思わせる原因のほとんどがコイツです。王蛇は浅倉威が変身する仮面ライダー。契約モンスターはコブラのモンスターのベノスネーカー。カードリーダーは杖の形をしています。まずコイツは元々凶悪殺人犯で拘置所に拘留されていた所を、ライダーバトルの主催者の神崎士郎にカードデッキを与えられ、仮面ライダーの能力を使って脱獄(笑)。脱獄してすぐに飲食店を襲い立てこもるなど、仮面ライダーの力を使ってやりたい放題。「ライダー同士の戦いをやめよう」と一致団結している主人公サイドの空気を読まず、次から次へと他のライダーを殺しまくっていました。殺したライダーたちの契約モンスターたちも従わせ、ベノスネーカーと融合させジェノサイダーという強力な契約モンスターにしていました。主人公の真司が鏡に向かって変身ポーズを取っていると後ろから殴りかかったりと、仮面ライダーのお約束も無視してしまう凄いキャラクターでした。私も13人の中で一番すきです。

1位 仮面ライダーナイト 5710票

なんと1位は秋山蓮が変身する仮面ライダーナイト。準主役という立ち位置ではありますが、最終回まで見ると実質主人公のような存在なので、納得といえば納得ですね。契約モンスターはコウモリ型モンスターのダークウイング。ナイトの背中に合体して、空を飛んだりもします。カードリーダーは剣の形で武器としても使用していました。ライダーバトルの主催者の神崎士郎が行なった実験によって恋人の恵里が意識不明となり、恵里を狙うダークウイングに彼女を襲わさせないため、士郎からカードデッキを渡されてしょうがなくなった最初のライダー。ライダーやミラーワールドの情報を得るために優衣と行動をともにする中で真司と出会い、当初はぶつかり合いながらも友情が芽生えます。主人公の真司はライダーバトルを真っ向から否定している事に対し、蓮は度々悩んでしまいます。時にはあの浅倉のようになりたいとまで思ってしまうほど。なので迷わない真司と比べると迷いながら戦う分、主人公要素が強かったのかもしれません。ナイトは武器や必殺技もカッコよかったので、人気があるのも納得ですね。

他の順位は以下のようになりました。13人のはずなのに、15位まであって「?」となっていたんですが、オルタナティブとオルタナティブ・ゼロ(どっちも擬似仮面ライダーみたいな感じ)もカウントされていたんですね。

1位 仮面ライダーナイト 5710票
2位 仮面ライダー王蛇 5525票
3位 仮面ライダー龍騎 3736票
4位 仮面ライダーゾルダ 3423票
5位 仮面ライダーライア 1838票
6位 仮面ライダータイガ 1704票
7位 仮面ライダーリュウガ 1481票
8位 仮面ライダーシザース 595票
9位 仮面ライダーインペラー 537票
10位 オルタナティブ・ゼロ 519票
11位 仮面ライダーファム 488票
12位 仮面ライダーオーディン 354票
13位 仮面ライダーガイ 352票
14位 仮面ライダーベルデ 221票
15位 オルタナティブ 91票

元のサイトはこちら

https://nlab.itmedia.co.jp/research/articles/548264/

「戦わなければ生き残れない」というキャッチコピーで、本来正義の味方だったはずの仮面ライダー同士が戦うバトルロワイヤルものとして、仮面ライダーの歴史でも異色の作品でした。似た作品としては、2013年に放映された『仮面ライダー鎧武/ガイム』がありますが、あれはあれで面白かったですね。

今回は以上です。

コメント