OVA黎明期!『メガゾーン23』ってどんな作品?後編

サブカル

前回の記事では、『メガゾーン23』っていったいどんな作品だったのか、
というのを説明してまいりました。

OVA黎明期!『メガゾーン23』ってどんな作品?前編
古くからのアニメファンは、ことあるごとに名作の代表作として、この『メガゾーン23』の名を挙げ、よくこの名前を目にする事も多いのではないでしょうか。 そんな『メガゾーン23』とはどんな作品だったのか。今回は、『メガゾーン23』についてご紹介します。

今回は前回で説明できなかった3作品それぞれの内容について説明します。

1作目『メガゾーン23』

大まかな概要については、前回の記事である程度説明してしまったのが、
この1作目の事です。
あくまで当時の話になってしまうのですが、
それまで、どの作品でもやってこなかった試みがたくさんされ、
そして大ヒットとなりました。
今回はその大まかなストーリーと見どころについて説明します。

ざっくりストーリー

舞台は、1980年代の東京。主人公、矢作省吾は街中をバイクで駆け抜け、
偶然出会った美少女、高中由唯と親しくなりながらも、
仲間たちと過ごす日々を送るなど、毎日、充実し楽しく過ごしていました。
ある日、友人の中川真二に地下駐車場へ呼び出された省吾は、
真二が盗み出してきたという謎の巨大な試作バイクを目の当たりにします。
真二から、そのバイクについて、いろいろ聞いていた所、
グラサンをして黒服を着た謎の男達に襲われます。
2人は逃走しますが、銃撃により真二は殺されてしまいます。
真二から託された謎のバイクを彼らの手に渡すまいとした省吾は、
それからの日々、必死に逃亡し続けます。
謎の男達が必死で隠そうとするそのバイクを、省吾はマスコミを使って世間に公表しようと、
人気絶頂のアイドル、時祭イヴのテレビ番組に視聴者参加コーナーのテレビ電話で出演しますが、
バイクに刻印されていた「バハムート」という名前を出した途端に放送は中断されてしまいます。
放送は中断されたのにも関わらず、省吾の方はそのままイヴと会話をつづけていました。
その後、街を走行中にこれまた謎の特捜隊に追跡されて、
高速道路に追い込まれ、人型機動兵器に捕獲されそうになってしまいます。
すると省吾のバイクもロボット形態に変形。
「ガーランド」というこの機体を使ってその場を切り抜けます。
その後、由唯の友人であり映画監督志望の村下智美は、
省吾のガーランドを使って自主映画を撮ると言いだしちゃいます。
省吾と智美はロケ地を探しているうちに全く知らない場所へと迷い込んでしまいます。
そこは地下にある広大な廃墟の街。さらに遥か上空にも廃墟の街がある不思議な空間でした。
省吾は、智美を帰らせて1人でさらに調査を進めますが、
軍のパトロール隊と交戦になり、
遂には隔壁の損傷部から宇宙にまでガーランドで飛び出してしまいます。
軍の将校、B.D.という男と出会った省吾は、B.D.から自分たちの街が、
バハムートというコンピュータに支配された巨大な宇宙船の内部にあり、
省吾達が1980年代と思っている時代より実際には5世紀以上経過していること、
そして宇宙から接近する敵、デザルグの脅威が迫っていることを知ります。
B.D.を廃墟に置き去り、脱出する省吾。
しかし、ガーランドに関わった智美の元に、暗殺の魔の手が迫っていました。

1作目『メガゾーン23』の見所

まず鑑賞するのに大事な事は、この作品は1985年に制作されたという事。
当時でなければ理解でないような言動が結構あるかもしれません。
そして物語の展開は、決してエンターテインメントな内容ではなく、
結構、予想を裏切ってきます。
当時、ここまでの作品がなかったので、
ファンには強く記憶に残っているのかもしれませんね。
昔、かなりの間レンタルされなかったのですが、
現在ではようやくレンタル店でもDVDが置かれるようになりました。
とにかく、一度見てみることをオススメします。

 

 

『メガゾーン23 PART II 秘密く・だ・さ・い』

前作の大ヒットと、その結末からか続編を望む声が高まり、
制作されたシリーズの第2作目。
前回の記事でも伝えた通り、キャラクターデザインが大きく変わり、
省吾と由唯、B.D.は引き続き登場しますが、顔が全然違います。
しかし、ストーリーもメカ的に敵もガーランドに乗ってくるなど、
続編らしい内容になっています。

ざっくりストーリー

前作でB.D.に敗れたあと省吾は、友人のライトニング率いる
暴走族「TRASH(トラッシュ)」に身を寄せていて、
あれから半年ぶりに由唯と再会します。
省吾はなんと村下智美殺害の犯人にされていました。
そんな中、軍に完全掌握されているはずの時祭イヴが、
テレビから7Gのオペレーターこと、省吾に向け、
自分へコンタクトして欲しいとの呼び掛けが続いていました。
そのメッセージを受けた省吾は、本来のイヴに会うため、
そして彼女が何を自分に伝えようとしているのかを知るため、TRASHのメンバーとともに、
かつて自分が乗っていたガーランドを強奪する事になります。

一方その頃、宇宙空間では、デザルグが省吾たちの街、宇宙船のメガゾーン23に向け、
本格的な侵攻を開始していました。
デザルグとメガゾーンの軍事技術の差は50年メガゾーンが遅れており、
デザルグの攻撃に、メガゾーン軍はなすすべもなく蹂躙されていきます。

そして、軍の手でプロトガーランドとして修復されたガーランドを入手した省吾は、
イヴとコンタクトに成功。
そして省吾は、由唯を含むTRASHのメンバーたちと、
外で戦いが激化していく中、
イブのいる場所バハムートに向かことになります。

『PART II』の見所

なんにしても、1作目を見た人は、
その後がどうなったのか気になってしょうがないと思います。
PART IIでは、しっかりと完結します。
敵もガーランドに乗ってきたりするのですが、
とにかく変形シーンを含めてカッコいい。
そして物語は、バハムートに向かう所でクライマックスを迎えます。
かなり激しい戦いの中、一人、また一人と仲間が倒れていきます。
そしてなんとかイヴの元へたどり着く省吾。
省吾とイヴの会話は、当時、中房だった私はいろいろと感慨深いものがありました。
デザルグからの攻撃はどうなるか?省吾たちの命運は?
そして前作からの因縁、B.D.との決着は?
すべての疑問に答えをくれるこのPART IIが、
私は一番好きだったりします。

 

 

『MEGAZONE23 III』

しっかり終わったと思ってた所、
1989年に『PART I』『PART II』の数百年後を舞台にした
『MEGAZONE23 III』が制作されました。
3作目は、『PART I』や『PART II』と時代設定や登場人物が異なるため、
タイトル表記が『PART III』ではなく『III』と表記されているそうです。
『III』は当時、ビデオソフトは前編と後編にわかれて発売されました。
映画では2つ合わせた形となっています。
舞台は現代ではなく、省吾たちがPART IIのラストで地球にたどりついてから、
数百年たった所から始まります。
主人公も代わり、これまでの登場人物は一切でてきません。
ただ主人公の名前がエイジ・タカナカ。
前作までのヒロインの名前が、高中由唯。ま、そうゆうことでしょう。
2作品に分けて作ってある分、ガーランドのメカアクションは、
シリーズで一番多い作品となっています。

ざっくりストーリー

メガゾーンの帰還から数百年が経った時代。
人々はシティネットワークが張り巡らされ、
コンピュータに全管理を委ねた街「エデンシティ」で暮らしていました。
「エデンシティ」は恒久の平和を目指すため、あらゆるものを管理している街。
しかし、それに反発するレジスタンスが反攻作戦が開始します。
天才ゲーマーでありハッカーでもある主人公、エイジ・タカナカは、
エデンを統括する「E-X」に入局すします。
「エデンシティ」では、ネットジャッカーたちによるテロ行為が横行しており、
エイジは武力でこれを制圧するために開発された
マシンソルジャー「E-Xガーランド」のパイロットに任命されます。
そんな日々を送る中、エイジは美少女リョウと出会い、恋に落ちます。
しかし、リョウはネットジャッカーの中心的存在であるシオンと繋がっていました。
結局、エイジはシオン操るマシンソルジャー「ハーガン」と戦闘になってしまいます。
シオンの「ハーガン」を撃墜したエイジに「イヴが待っている」とシオンが告げます。
かつての矢作省吾がそうであったように、
エイジは「7Gのオペレーター」なのでした。
エイジはイヴの元に向かいます。
そしてそこには、コンピュータグラフィックではない、生身の時祭イヴが眠っていました。

『III』の見所

例によりキャラクターデザインも変わり、
舞台も大きく変更されたので、かなりサイバーパンク色が濃厚な世界観。
人々がネットによって介して生活している世界が舞台となっております。
しつこく言いますが、この世界観を表現したのが、1989年の事。
なので、ネットワークやハードなどは現在みると少し変な感じはあります。
主人公のエイジはMOみたいな媒体をくるくる回してたりします。
・・・MOももう通じないか。ま、これはこの世界での事という事で。
旧作からのファンには、評判があまり良くない作品で、
私も前編まではなんとなく普通のロボットアニメになってしまったような印象でしたが、
後半になってから変わってきます。

後半、とある場所で前作の省吾が乗っていたプロトガーランドの残骸が出てきたりして、
だんだんと前作までとの関係性がでてきます。
そしてラスト、かなりの衝撃を個人的には受けました。
『PART I』『PART II』が名作だったこともあり、
たしかにこの『III』は3作中で一番印象が薄いのですが、
多めのメカアクションや、クライマックスの盛り上がり、
実在したイヴなど、個人的にはかなり面白かったですね。
こうゆう評価は人によると思いますので、
前2作を鑑賞したならば、是非見てもらいたいです。

 

以上が『メガゾーン23』シリーズについての紹介でした。
未プレイですが、PS3用ゲームで『メガゾーン23 青いガーランド』というのが発売されていて、
『PART I』から20年後(MZ23内の2006年)の『PART II』が存在しない世界の
パラレルワールドとしてストーリーが続く作品があったそうですが、
どうも評判はあまりよくないようです。

今後、続編やリメイクも予定されているので、
その前に、アニメの3部作は、一度鑑賞してみてはいかがでしょうか。

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