PS4『ソウルハッカーズ2』クリア後レビュー(ゲームシステム編)

サブカル

ようやくアトラスの『ソウルハッカーズ2』をクリアしたので、その感想を紹介したいと思います。とりあえず今回はゲームのシステムについて紹介します。



目次

全体の感想

つい先日、発売してすぐに序盤をプレイした感想を紹介しました。その後、ゲームを続けていき、無事クリアしたので個人的な感想を述べていきます。まず全体的にですが、個人的には非常に面白い作品だと感じました。アトラスのゲームで今回のように『メガテン』シリーズや『ペルソナ』シリーズと同じジャンルの場合、さすがに同じことばかりでユーザーが飽きてしまいがちになるのを、いろいろな工夫をして別のゲームとして完成させています。これまでのようにダンジョンを探索し、アンカウントで戦闘、ボスを攻略して一旦終了という流れは同じですが、同じ素材であっても戦闘やダンジョンにこれまでの作品とは違ったシステムも取り入れているので、『メガテン』シリーズでもない、『ペルソナ』シリーズでもない作品となっている印象です。なのでこれまでどのシリーズもプレイしてこなかった新規ユーザーにとっつきやすいゲームとなっています。
と、ここまでは個人的には好印象なのですが、これまでシリーズをプレイしてきたユーザーからすると、不満があるような気がします。後述で紹介しますが、戦闘システムの関係か、終始『メガテン』シリーズをプレイしているという感覚が非常に薄いと思いました。今回悪魔は仲魔というより、単なる装備扱いになっているので、古くからシリーズを愛している人たちからするとこの辺りが少し雑な感じもします。では順に紹介しましょう。



戦闘システム

まずは戦闘について。ターン制のバトルで、コマンド選択式。コマンドは『ペルソナ5』のように4つのボタンに「スキル」「アイテム」「ガード」「アシスト」の各コマンドが割り振られています。通常攻撃も「スキル」の中から選択します。で「アシスト」というのは敵の弱点が判明している場合、自動で弱点をつけるスキルを選択してくれるというもの。ほとんど使いませんでした。アトラス作品特有の敵の弱点を突くのが主な戦闘となるのですが、プレスターンバトルではなく、弱点を突くことで所持している悪魔を呼び出し待機させることができます。これをゲーム内では「スタック」というのですが、スタックした悪魔はプレイヤーターン終了時に「サバト」という形で全体攻撃をかけます。まあ、『ペルソナ』シリーズの総攻撃みたいなものです。この「サバト」は最初おまけのようなシステムだと思っていたのですが、戦闘を繰り返していると、結構「サバト」ありきの戦闘バランスになっているように感じました。それと気になったのがやはりプレスターンバトルではないということ。属性の全体攻撃などで「無効」や「吸収」といったシリーズにありがちなこちら側に不利な状況になっても、ターンが終了することはなく進むので、メガテンのつもりでプレイしていると、「あれ?あ、そうか」と思ってしまう場面が何度もありました。それとこれはあくまで個人的に感じたのですが、これまでの作品に比べ、通常攻撃の「物理」や「銃」が弱点の敵が多めに感じました。

 

ダンジョン攻略

今回気になったのがこのダンジョン攻略。背景が同じようなダンジョンが結構続いたりするので、少しマンネリを感じることが多かったです。今回のシステムの特徴として、ダンジョンに入ると仲魔がマップ内に散っていき、いく先々で会うことができます。その際にアイテムをくれたり、お金をくれたり、回復してくれたりもします。ちなみに悪魔を手にれる方法も、合体以外だとここ仲魔たちから紹介されるのみとなります。今回戦闘で仲魔たちは装備扱いになっているので、こういった感じで交流ができるのは面白かったのですが、他のゲームでいう「サブクエスト」、このゲームでいう「リクエスト」でもこの仲魔たちからのアイテムで手に入れなければならない物が結構ありました。それがなかなか見つからなかったりします。ダンジョン内を探索し、仲魔を見つけても、回復や悪魔紹介だったりすることもあるので、なかなか目的のアイテムまでたどり着きません。しかも仲魔たちはどこにいるのかもわからなし、基本「リクエスト」で要求されるのは一度、攻略したダンジョンの探索が多く、集めるアイテムが複数あったりすると、少しイライラする場面もありました。

 

ボリューム

さて発売してすぐに実況をやっている人が1日でクリアしてしまったり、ボリュームが少ないなんて情報があるのですが、それはおそらくメインストーリーだけをプレイした感想だと思います。というのは、このゲームはいわゆる真エンディングというのがあるのですが、それを目指すととてもじゃないですが、20時間程度でクリアできるようなボリュームではないと思います。このゲームはメインストーリー以外にも、主人公のリンゴ以外のパーティーメンバーの「アロウ」「ミレディ」「サイゾー」の3人がいるのですが、このそれぞれのキャラクターごとに「ソウルマトリクス」というダンジョンが存在し、このダンジョンの1層がかなり広くなっています。それが3人のキャラクターそれぞれ4層分存在していています。私はメインストーリー進行に合わせてこちらのダンジョンも並行して進めましたが、メインストーリーよりも難易度が高めになっていて、さらに「ソウルマトリクス」専用の「リクエスト」も存在し、かなりのボリュームだと感じました。この「ソウルマトリクス」をクリアしていくと各キャラクターの強化にもつながるので、ちゃんと進行したいプレイヤーはとても無視できないと思います。なのでボリューム不足なんてことはないと個人的には感じました。

 

その他気になった所

少しネガティブ君の意見も書きましたが、よほどのうるさ方ではない限り、『ソウルハッカーズ2』は十分良作だと私は感じます。次回に紹介しますが、ストーリーも予想より面白く、登場人物がそれなり大人ばかりなので、少年少女がメインのゲーム特有のどうでもいいことで感情表現を多く取ったりしない分、すんなり物語も進行します。
ただ一つ。『ソウルハッカーズ2』はいつもの『メガテン』シリーズよりも非常にお金が必要になる気がしました。あ、ここでいうお金は現実ではなく、ゲーム内のお金ね。特に悪魔全書から悪魔を呼び出す時に、通常のシリーズ以上に金額がかかる気がきました。ゲーム内通貨の使用する場面は、他のRPG同様、装備やアイテム購入でも使用されます。こちらも少し高く感じたのですが、アイテムなどは結構拾ったりもするんで、あまり購入しなかったのですが、悪魔全書から悪魔を呼び出すといつも金欠になっていた印象があります。もちろん、悪魔をコンプリートしないくていい人は気にしないと思いますが、私のように絶対全書を100%にしないと死んでしまう病気の人間からすると、これがかなり痛かったです。しかもお金が手に入りやすいDLCを購入しててもそう感じるので、DLCを購入していない人はもっとたいへんかと思います。個人差はあると思いますが、今回私が感じたことでした。

クリアして総じて感じたのは、『メガテン』シリーズ、『ペルソナ』シリーズというよりもスタッフが同じせいか『幻影異聞録♯FE』に雰囲気は近かったように思えました。

今回は以上です。

コメント