『水星の魔女』だけじゃない!過去に最終回が延期したガンダム作品

サブカル

先日紹介した『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の1クール目の最終回が来年にズレてしまった件で、思い出したことがあるので、今回はその話をします。



目次

最終回延期


テレビで放送される以上、緊急時や大きなニュースなどで、予想してなかった放送の中止や延期があります。先日紹介した『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の1クール目の最終回が来年にズレてしまった件は、どちらかというと放送局の番組編成の都合なので、いろいろ確認をしていれば、年内で放送することができたかもしれません。ただ最近はそれでも随分減った方で、私が子供の頃はプロ野球中継が最優先で、その曜日にその時間に放送する番組は容赦なく中止で、試合の進行によっては野球中継が延長され、そのあとの番組にまで影響があったなんて時代もありました。
まあ、昔の話をしてもアレなんですが、今回伝えたいのは過去に『ガンダム』シリーズで『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のように、最終回の放送が延期されてしまったという作品が存在しました。私は当時その影響でリアルタイムで視聴することができませんでした。その作品から紹介します。



∀ガンダム


最終回が延期されたガンダム作品とはガンダムの生みの親である富野監督の『∀(ターンエー)ガンダム』。『∀ガンダム』が1999年の4月から毎週金曜日の16時55分から17時25分にフジテレビ系列で放映されていました。『∀ガンダム』の作品自体については、以前紹介しているので、そちらを参照していただくとして、この『∀ガンダム』も最終回の放送が延期された作品です。
『∀ガンダム』の最終回に関しては、今回の『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のように特番による都合ではなく、事故によるもの。2000年3月に北海道の有珠山が噴火し、この時、周辺3市町では危険地域に住む1万人余りが避難するというかなり大きな災害がありました。テレビは各局がこの緊急特報を放送し、現地からのレポートや災害状況などが放映されました。そんな緊急特番のため、『∀ガンダム』の最終回は延期されたのです。人命に関わる大きな災害のニュースなので、当時の私も延期されたことについては全然なんとも思っていなかったのですが、当時このニュースの報道がかなり長引き、『∀ガンダム』の最終回はさらにもう一週延期されることになります。ここで問題なのが当時の録画機器の性能。金曜日の16時55分からの放送とのことで、仕事してればリアルタイムなんかでは視聴できないため、ビデオ(当時はビデオテープ)による録画予約が基本だったのですが、当時のビデオには今でいう“毎週予約”のような機能がなかったため、毎話ごと曜日と時間とチャンネルを設定しなければいけませんでした。この時、私は2週も延期されたことにより、金曜日の予約録画というルーティーンがなくなってしまっていて、結果、『∀ガンダム』の最終回はリアルタイムで視聴することができませんでした。
この『∀ガンダム』は最近のアニメと違って全50話を一気に放送していました。その間、1年です。もちろん、この頃は今のように動画配信なんかもありませんでしたので、1年間視聴してきたアニメの最終回を視聴することができたのが、しばらくたって、ビデオソフトの最終巻のレンタルが始まってからになりました。

 

『水星の魔女』はまだマシ


というわけで、過去の『ガンダム』シリーズでも最終回の放送が延期してしまった例がありました。そう考えると今回最終回が来年に延期されていまった『機動戦士ガンダム 水星の魔女』はだいぶマシなんじゃないかと感じます。『機動戦士ガンダム 水星の魔女』は1クール目の最終回なので、全然内容的にも途中になるかと思います。一方、過去にあった『∀ガンダム』については、4クールにも及ぶ長編の最終回で、2週間延期し続け、当時のメディアの状況から、ビデオソフトが発売されるまで観ることができませんでした。延期しただけじゃなく、それを見逃したらしばらく観る手段がなかったのです。『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に関しては、いろいろな所で配信サービスがあるので、例え延期が原因となって最終回を見逃してしまったとしても、すぐに観ることができると思います。もっといってしまうと、1クール目の最終回なので、実質の物語の結末というわけではないですよね。たしかにあの「総集編」がなければという気持ちもありますが、ほんのすこし待つだけなので、年明け、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の最終回視聴後、春まで期待して待つことにしましょう。

 

ちなみに2クールまでは


ちなみに1クール目が終了したあと同時間帯の「日5」では、劇場版アニメ『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』、太田垣康男さんのマンガが原作のOVA『機動戦士ガンダム サンダーボルト』のそれぞれのテレビエディションが2023年1~3月に放送されるとのこと。地味に『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の地上波の放送が発表されていますが、テレビエディションということで、映画1本を3つか4つくらいに分けて放送するということですね。この方式はOVAで大ヒットして、全7エピソードあった『機動戦士ガンダムユニコーン』をテレビ放送用に22話に分割した『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』や全6エピソードあった『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』をテレビ用に全13話にした『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』などと同じ方式だと思います。『閃光のハサウェイ』のような作品を分けるとどうゆう感じになっちゃうんでしょうか。戦闘シーンとかあんまりない回とかありそうですが・・・。

ということで、今回の『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の1クール目の最終回が来年にズレてしまった件で、思い出したことでした。配信があるだけだいぶ安心できますよね。

今回は以上です。

 

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