前回、『ウィッチャー3 ワイルドハント』のストーリーを紹介してきました。
しかし『ウィッチャー3 ワイルドハント』には本編と同じくらいストーリーが面白いダウンロードコンテンツが2本もあります。今回はこのダウンロードコンテンツのストーリーも紹介したいと思います。今回は2本あるダウンロードコンテンツの1本『無情なる心』について紹介します。
前回も伝えましたが、思いっきりネタバレとなるので注意してください。プレイできる環境がある人は、ぜひゲームでプレイする事を強くオススメします。なお、前作までもそうだったのですが、『ウィッチャー』は選択肢によって物語に変化があり、結末も変わってしまいます。今回ご紹介するは、一番ハッピーエンドとなる結末をご紹介し、補足として他のエンディングも紹介します。
目次
『ウィッチャー3 無情なる心』のあらすじ 前編
発端はいつもの依頼の受注
おそらく、本編である『ウィッチャー3 ワイルドハント』のあとの話だと思われます。
ゲラルトはいつものようにの酒場の前にあった掲示板で依頼を受けました。ガリン邸に住んでいるオルギエルド・フォン・エヴェレックという人物が、オクセンフルトの下水道に住みついた怪物を退治してくれる者を探していました。依頼の詳細を聞くため、ガリン邸という屋敷に向かいます。ガリン邸には酔っぱらいだらけのガラの悪い連中がたむろしていました。その中の1人の男に、オルギエルドの部屋に案内されました。
依頼についてオルギエルドに尋ねると、彼の部下の1人が「カエルに姿を変えられた王子様がオクセンフルトの下水道にいる」と噂を聞きき、オクセンフルトの下水道へ行ったのですが、それっきり戻らなくなったとのことです。そしてどうやらこの噂話に関しては、他にも犠牲者がでているとの話です。ゲラルトはこの依頼を引き受け、オクセンフルトに向かいました。
シャニとの再会
オクセンフルトに着き、さっそく下水道の中を調べていると、なんとシャニと再会します。シャニはウィッチャーの1作目に登場した女医見習いで、かつてゲラルトを助けてくれた人。
シャニはレダニアからこの下水道をうろついている怪物から、毒のサンプルを取る調査を命じられているとのこと。その調査のため、6人のレダニア兵達と一緒にやってきたのですが、兵士たちは何かに襲われて全滅してしまったとのことです。怪物の毒によって近くの井戸水も汚染されていて、街にも体調を崩す人も増えていると言います。ここでゲラルトは、毒のサンプルが必要なシャニと行動を共にすることになりました。その後、下水道の奥で怪物の巣を発見したゲラルトは、罠をはり怪物をおびき出します。
巨大なカエルとの戦い
すると噂通りの巨大なカエルが現れました。ゲラルトはカエルと戦闘になりました。苦戦するも、巨大なカエルの腹を切り裂いてなんとか倒します。しかし、強烈な粘液がゲラルトの体に降りかかり、毒を受け負傷してしまいます。苦しんでいるゲラルトの目の前で、倒した巨大ガエルの死体は、なんと人間の男の姿に変わりました。そして負傷したゲラルトはそのまま意識を失ってしまいます。するとそこへ、謎の兵士達がやってきました。彼らはカエルにされていた王子が死んでいる事に驚いている様子でした。
気を失っていたゲラルトが目を覚ますと、そこは檻の中でした。状況がわからないまま辺りを見回すと、隣にも檻があり、その中にも男が捕まっていました。彼の話によるここは船の上で、オフィルという国に向かっているとの事。ゲラルトが倒し、人の姿に変わったあの巨大ガエルの正体は、オフィルという国の王子だったらしく、ゲラルトはその殺害の罪で運ばれているようです。
ゴウンター・オーディム登場
そこへ一人の男が「やあ、ゲラルト。俺を覚えてるか?」と言いながら檻に近寄ってきました。その男の名前ゴウンター・オーディム。彼は『ウィッチャー3 ワイルドハント』本編の最序盤で立ち寄った酒場で、イェネファーの情報を教えてくれた人物。それっきり登場しなかったので、たんなるモブキャラだと思っていましたが、こんなタイミングで絡んでくるとは驚きです。オーディムはもしゲラルトが自分の頼みを聞いてくれたら、脱出に手を貸すと取引を持ちかけてきます。他に選択肢のないゲラルトはこれを了承します。すると待ち合わせ場所を告げ、ゲラルトの顔に刻印を残し去っていきました。オーディムが去ると、突然激しい嵐が船を襲い、ゲラルトは脱出する事になります。
脱出後、ゲラルトは約束通り、待ち合わせ場所でオーディムに会いました。オーディムは、ゲラルトにカエル退治を依頼した、あのオルギエルドと過去に契約を交わし、その返済をオルギエルドが怠っているとゲラルトに伝えます。その契約の返済をさせる方法は、オルギエルドの願いを3つ叶えることだと言い、それをゲラルトに手伝って欲しいと言います。手を貸さなければとゲラルトの顔についた刻印は消さないとも告げ、ゲラルトはオルギエルドから3つの願いを聞き出すために、再びガリン邸へと向かいます。
オルギエルドとオーディム
ガリン邸にたどり着くと、ある男がオルギエルドの命令により、首を切られる所でした。オルギエルドも現れ、目の前で首を切られる男。すると殺されたその男の娘が、父を殺されたことに逆上し、なんとオルギエルドの胸を剣で突き刺します。しかしオルギエルドは顔色ひとつ変えることなく、その少女へなぜ先程の男が処刑されたのかの理由を説明します。どうやらオルギエルドは不死身の体のようです。
そこにオーディムも現れ、オルギエルドに借りを返してもらいに来たことを告げ、3つの願いを叶える代理人としてゲラルトを紹介しました。ゲラルトは「カエルが呪われた王子だと知っていたのか?」とオルギエルドに尋ねると、オルギエルドではなく、オーディムが「もちろん知っていたさ、そいつ自身が呪いをもたらしたんだ」と言います。オーディムの話によると、オルギエルドはイリスという美しい女性を愛したのだが、彼女の両親は婿にオルギエルドではなく、オフィル人の王子を選んだらしく、オルギエルドは王子を憎み、カエルの姿に変えてしまった言います。その事実をオルギエルドに確認すると、オルギエルドは事実を認めました。
3つの願い
ゲラルトは早速オルギエルドから3つの願いを聞きます。するとオルギエルドは「マクシミリアン・ポルソディの家を持ってきてくれ」と「弟のヴロジミールを見つけて宴会で最高に楽しませてくれ」という2つの願いを伝えました。3つ目の願いはその2つを完了してから教えると言います。「弟の件はさほど難しくなさそうだが、家は?家をどうやって届けろと言うんだ?」と言うゲラルトへオーディムは難しいのは家よりも弟の件だと言います。なんと弟のヴロジミールはすでに亡くなっていました。
1つ目の願い
さすがに無理だと思っていると、オーディムは召喚術をしてヴロジミールの魂を復活させるように言います。そしてゲラルトはシャニの協力により、ヴロジミールの亡霊をゲラルトに憑依させます。ゲラルトの体を借りたヴロジミールの亡霊がシャニの事を気に入ったこともあり、シャニの友人の結婚式の祝宴に参加し、ヴロジミールは大はしゃぎをして満足します。そしてヴロジミールは、この事実を手紙に残し消えていきました。その手紙をオルギエルドにわたすと、オルギエルドもこれを認め1つ目の目的を果たします。
2つ目の願い
ゲラルトは2つ目の願いに取り掛かります。『マクシミリアン・ポルソディの家』はオクセンフルトにあるボルソディの競売場に出品されると聞いたゲラルトは、競売場へと向かいます。競売場のオーナーであるホースト・ボルソディにゲラルトが「『マクシミリアン・ポルソディの家』を手に入れたい」と伝えると、ホーストは、どこでその話を聞いたのかと詰め寄ります。ゲラオルギエルドからと伝えると、ホーストは「大問題だ」と言って衛兵を呼び、ゲラルトを競売場の外に追い出します。
協力者
そんなゲラルトの様子を見ていたフードをかぶった男が、『マクシミリアン・ポルソディの家』を手に入れるため、ゲラルトに協力すると言います。『マクシミリアン・ポルソディの家』は競売場の金庫室にあるらしい。フードの男は盗まれたものを取り返したいらしく、それも同じ金庫室にあるということで、ゲラルトはこの男の計画に乗ることにします。
フードの男の計画は、単純に盗み。競売の金庫室に侵入し、目的のものを奪取するという計画です。様々な行程を経て、なんとか金庫室に侵入する事に成功します。しかし、そこにはホースト・ボルソディの部下の衛兵たちが待ち受けていました。するとフードの男は自分がホースト・ボルソディの弟、エワルド・ボルソディだという事を明かします。
エワルドは、父親の遺言状で競売場を相続する予定だったが、ホーストがエワルドを騙し、相続から外させてすべて自分のものにしたとの事。その後、エワルドは物乞いなどをして長い貧困生活を送り、その復讐が本来の目的だと告げます。そしてエワルドはホーストをその場で殺してしまいます。
目的を完遂したエワルドにゲラルトは『マクシミリアン・ポルソディの家』を頂く旨を伝えると、自分に一家の財産を全て受け継がせてくれる父の遺言が入っているから渡せないと言います。『マクシミリアン・ポルソディの家』とは家の形をした箱でした。そこでゲラルトは中身はエワルドに渡し、家の形をした入れ物を貰うということで話をつけます。
3つ目の願い
ゲラルトは『マクシミリアン・ポルソディの家』の箱をオルギエルドに届けます。オルギエルドに書類はどこにあるのかと尋ねられたので「金庫室に置いてきた。お前は『家』を望んで、『家』を手に入れた。中身の話は知らん」と答えます。すると2つ目の願いについて渋々了承しましたが、オルギエルドは、ボルソディを路頭に放り出して復讐したかったと言いました。
以前、オルギエルドの家族は負債を抱え込んでいました。しかし、数週間あればすべて返せる予定でした。そこへホースト・ボルソディが債権者となって全額即時返済を要求してきたとの事。オルギエルドはホーストに嘆願したが聞いてもらえず、家族の思い出の品が次々に競売にかけられていきました。その後、婚約者だったイリスの両親が、オルギエルドの家族の不幸の話を聞き、婚約を解消させて海の向こうから来た男を婿にする事になったとそうです。オルギエルドの過去話を聞き終えたところで、ゲラルトは3つ目の願いを尋ねました。
それは妻に最後に会った日に贈ったスミレ色の薔薇を持ってきてくれというものでした。
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