シリーズでは割と不評気味ですが、本ブログ内ではやたら推してきた『真 女神転生IV』。あまりに世間に知ってもらいたくて、ネタバレストーリーも紹介しています。そんな『真 女神転生IV』の派生で、『IV』の物語が途中で分岐する別作品である『真 女神転生IV FAINAL』という作品が存在します。『IV』の不評だった部分を改めて、発売されたこの『真 女神転生IV FAINAL』。『V』発売までは最新作となるこの作品を今回は紹介したいと思います。
目次
『真 女神転生IV』とは別の作品
よくタイトルから、『真 女神転生IV』の完全版なのではないかと思われることの多い『真 女神転生IV FAINAL』。これはまったく別の新作で、主人公や登場人物も全然違います。新たにデザインされた悪魔や全く新しいストーリー、スキルなども新たに見直され、プレイしやすいソフトとして生まれ変わっています。じゃあ、『真 女神転生IV』とはまったく関係ないか?というとそうではありません。この作品は『真 女神転生IV』の世界観をほぼそのまま使用しています。なので『IV』に登場する「東のミカド国」や「サムライ」、東京の天井など世界観はほぼそのままになっています。もっというと『IV』の登場人物も多数登場します。じゃあ『IV』をプレイしないとわからないのか?というとそんなこともなく、『真 女神転生IV FAINAL』からプレイしても物語がわからないということはありません。ただ『IV』をプレイしていると、人物や勢力などがよりわかりやすいのは確かです。詳しく説明していきます。
『真 女神転生IV』から分岐する別の物語
物語は『真 女神転生IV』でいうラスト付近から始まります。ロウサイドの東のミカド国にいる神の戦車メルカバーが率いる天使の軍団と、東京にいるカオスサイドのルシファーが率いる悪魔軍団の全面戦争に、人間たちが巻き込まれそうになっている所から物語が始まります。主人公は東京の人外ハンター見習いの少年。デフォルト名は「ナナシ」。そして幼馴染の「アサヒ」と一人前の人外ハンターになるべく、日々ハンター協会の仕事をこなす日々を過ごしています。このタイミングは『真 女神転生IV』でニュートラルルートを選択したフリン(IVの主人公)が、天使たちと戦うか、悪魔たちと戦うかという選択をする所。本ブログ内のネタバレストーリーのPART7が終わった所、最終回の前の所です。本来の『IV』ではそのままストーリーが続くのですが、この『FAINAL』でとる主人公ナナシの行動により、第3勢力が登場し、天使と悪魔の戦いも一時休戦せざるを得ない状況になってしまいます。
ざっくりストーリー
主人公のナナシは幼馴染のアサヒとともに、人外ハンターのニッカリとマナブの元で人外ハンター見習いとして、日々手伝いをしていました。ある日、ナナシは壊れたスマートフォンを拾います。人外ハンターは悪魔を使役するために、悪魔召喚プログラムがインストールされたスマホを持っているのですが、ナナシもアサヒも見習いのため、スマホは与えられていません。そんな時にスマホを拾ったのですが、せっかく拾ったのに壊れててまともに使用できる物ではありませんでした。そしてある日、いつものようにニッカリとマナブのもとで、人外ハンターの手伝いをしていた時、強力な悪魔に襲われてしまいます。ニッカリとマナブは殺され、ナナシもあっという間に殺されてしまいました。
気がつくと、黄泉へと続く道を歩いていたナナシ。そこでとあるものから声がかかります。そのものとは、悪魔の魔神ダグザ。ダグザはナナシに自分の『神殺し』として使われるならば、生き返らせてやると言います。ダグザの言葉に乗せられたナナシは、それを了承し、本当に生き返ることになります。その際、持っていた壊れたスマートフォンも正常なものとなり、ナナシは悪魔召喚プログラムを使用することができるようになり、あと少しで殺されそうだったアサヒを救うことができました。ニッカリとマナブが殺されたことにショックを受けていたアサヒでしたが、自分たちも人外ハンターとしてみんなの役に立てるよう、ニッカリの持っていてスマホを手に入れ、人外ハンターとしての仕事を受けていくことになります。そしてそんな時に受けた依頼の一つで罠にはまってしまい、とある悪魔の封印を解いてしまいます。その悪魔とは「クリシュナ」。
クリシュナは多神連合という勢力を作り、メルカバーの天使軍団、ルシファーの悪魔軍団、そして人間たちと対立し、英雄のフリンを捕縛し、自らの『神殺し』として使かおうと画策します。『神殺し』とはなんなのか、多神連合の目的は何か、そして他の勢力との決着は?物語は3大勢力対人間という構図のまま、さらなる混沌へと飲み込まれていきます。
システムの改善
見難かった全体マップや、統一性のなかった悪魔デザイン、極端な戦闘難度など、『IV』で不評だった部分がだいぶ改善されています。見難くて、どこを進んでいいのかわからなかった全体マップは非常に見やすくなり、前作でバラバラになった悪魔デザインは、本来のキャラクターデザインの土居政之さんのデザインに統一されています。前回登場した悪魔もすべてです。これによりプレイ環境はだいぶよくなり、ゲームプレイに集中しやすくなりました。また、物語も蛇足的なものではなく、別の物語に分岐するものの、前作で不明だった真相なども明かされていますので、前作をプレイした人にはぜひおすすめしたい作品となっています。詳細は控えますが、ラスボス戦ではかなりテンションの上がる演出があったりします。
魅力的な新キャラクターたち
主人公の幼馴染でヒロインとなるアサヒの他にも、東京で死んで幽霊となったナバール(IVの冒頭参照)、IVでサブクエストで活躍していたノゾミ、阿修羅会の駆け出しハレルヤ、ナバールの弟でサムライとなった自信家ガストン、そしてヒロインのアサヒ以上の人気を誇るガイア教団の殺し屋トキ。これらのメンバーが仲間として一緒に戦ってくれます。パーティーメンバーは仲魔である悪魔なのですが、戦闘のターン終了時に何かしらの援護をしてくれます。前作の『IV』よりも仲間という感じの演出がしっかりされていて、またそれぞれのキャラクターも個性的で非常に面白くなっています。特にトキに関しては、男性プレイヤーの人気が異様に高いです。声優さんの声もあるのですが、やはりツンデレの極みといいますか、とにかくナナシへのアタックが後半激しくなっていき、ちょっとドキドキしてしまいます。・・・そんなことばっか書いてると私がアレな感じになってしまうので、詳細は検索などしてみてください。ちなみにトキの声優さんは、『ペルソナ5スクランブル』でソフィアの声を担当した久野美咲さんです。
物語の分岐も変化
もとの『IV』では通常のメガテンらしく、ロウ、カオス、ニュートラルに分岐しましたが、『FAINAL』ではさらにニュートラルが2つに分かれます。ネタバレを防ぐために詳細は控えますが、通常のニュートラルルートに加え、『メガテン3』にあったアマラENDのようないわゆる悪魔側に偏ったエンディングも準備されています。それがバッドエンドというわけではなく、いかにもメガテンらしいエンディングの一つにもなっているので、もしプレイする人がいたら、是非両方ともクリアしてほしいと思います。
本来ならば、『真 女神転生IV』に続きネタバレストーリーを紹介したい所ですが、あの作業が実はすごくたいへんで時間がかかるので、なかなかすぐには書き上げられませんので、今回はゲーム内容の紹介までにしました。ニンテンドー3DSといまではなかなかプレイしにくい環境ではありますが、『V』発売前に是非プレイしてみてください。できれば『IV』もその前にプレイしてみてください。
今回は以上です。
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