『真・女神転生Ⅴ』クリア後の感想を紹介します![ネタバレあり編]

サブカル

『真・女神転生V』をクリアしたという事で、ネタバレなしのレビューを書きました。そして前回中盤までの物語も紹介しました。プレイをしようか悩んでいる人は、そちらを見ればどんなゲームなのか、なんとなくわかるかと思います。

今回はネタバレありのレビューを書いてみたいと思います。ここから先は『真・女神転生V』に関するネタバレがありますので、ネタバレが嫌な方はブラウザバックを推奨します。中盤までの物語を読んだ上で、見るわかりやすいかもしれません。それではネタバレありのレビューを紹介します。

 




 

目次

ストーリーについて

前回紹介したストーリーのあと、ラフムを撃破。しかし「樹島サホリ」を救うことはできませんでした。そしてさらなる犠牲も(本記事の後半参照)・・・。その後大きな戦いがあり、それぞれ以前神だった他の悪魔たちも、ラフムと同じように自分の知恵となる人物を見つけ、その人間とナホビノになり、新たな創造主になろうとします。そこでルートの分岐が起こるというわけです。日本を守るためには、唯一神ではなく、多くの神々の力が必要と考えた総理大臣の越水こと天津神ツクヨミの知恵は敦田ユヅル、創造主の秩序を崇拝し続ける大天使アブディエルの知恵は太宰イチロウ、神や天使、悪魔の存在は必要なく、人間だけの世界にしたい地母神ジョカの知恵は八雲ショウヘイ。それぞれどれかのルートを選択し、その後選んでいない勢力と戦うこととなります。

さて、ストーリーについては、ネットなどで“薄い”というレビューを結構見かけます。確かにエピソード一つ一つの演出が必要最小限でしか語られていない感じはします。また発売前に紹介した登場人物たちも、ルート分岐に関わる敦田ユヅルと太宰イチロウ、それとヒロインの磯野上タオ以外は、声もいらないんじゃないかってくらい存在感が薄かった気もします。ユヅルの妹のミヤズに関しては、かなり重要な存在かと思っていたのですが、ほんとんど本筋には絡んできません。一応、サブクエストでとあるキャラクターにとって、非常に重要な存在であるというエピソードはあるのですが、サブクエストなので、イベントにはボイスもなかったりするので、存在がより薄く感じたのかもしれません。それと主人公がタオやユヅルとどれくらい親しいのかも、結構曖昧だったりします。そのあたりがかなりフワっとした感じがしますね。

ただ、前回紹介した所まででも、個人的にはなかなかストーリーは面白いと思います。ネタバレなしのレビューでも紹介したように、探索や攻略でかなり時間を浪費するため、ストーリーを見せるパートについては、あまり長くならないようにしたのかもしれません。私も1周目のプレイ時間は80時間で、なかなかの長さだと思います。『真・女神転生IV』や『真・女神転生IV FAINAL』が結構長めで二転三転あるストーリーだったので、それと比べると確かに薄味に感じなくもないですが、ボイスのついていないモブなどの話を聞いてたりしていると、それなりに世界観を説明している所もあるので、そのあたりを含めると、ちょうどいいかもしれないと私は感じ出ています。ま、私はメガテン大好きなので、基本肯定してしまうから、そう感じるかもしれませんが・・・。

この淡々としたストーリーの雰囲気も『真・女神転生III』に近い印象があるのが個人的にありました。ちなみにストーリーで語られた、東京が魔界化したという約20年前(たしか18年前とかも言ってた)っていうのも、最初の『真・女神転生III』が発売した時期だったりします。マガツヒという言葉が出てきたり、ターミナルが『III』のそのもののデザインだったり、はっきりは伝えていませんが、なんか『III』と繋がっている感じがすんですよね。人によると思いますが、ストーリーについては、私は満足しています。ただ一つ、個人的に気になったのが、「東京」について少しフワッとした説明になっていた所。舞台となるダアトが本当の東京で、主人公たちが生活していた東京は、創造主である神が再現したという説明があります。それが具体的にどこまでの範囲なのかが、よくわかりません。どこかの空間に作られているのか、並行世界的なものなのかが、想像しにくい感じです。ベテルにはエジプト支部や、ギリシア支部、北欧支部があるので、海外も創造主である神が再現したのか、海外はそもそもなんともなかったのか等、世界観があまり伝わってきません。その状態で物語は進んで行き、気づけばルート選択になるので、少し消化不良な所はたしかにありました。

 

ルート分岐について

今回も基本的には「ロウ」、「カオス」、「ニュートラル」で分かれています。しかし、どれがそれかがわかりませんでした。私は毎回「ニュートラル」を最初に選んで1周目を終えるのですが、今回は意識していたのにも関わらず「カオス」になってしまいました。今回の棲み分けは「ロウ」は創造主が作った秩序を守ろうとするベテル本部の大天使アブディエルとアブディエルに憧れる太宰イチロウのルートなのは分かっていました。今回、物語は常にベテル日本支部側で進行していて、総理大臣兼、ベテル日本支部長官兼、結局「ツクヨミ」だった越水ハヤオの指示でクエストを進める形です。変なことも言ってないし、割といい人だったし、日本を守るために奮闘していました。結果「唯一神では日本は守れない」という判断で、私も日本を守るため、越水ハヤオと敦田ユヅルのルートに進んみました。するとなんとこれが「カオス」でした。神々同志の戦いがやまない世界になった・・・とか最後言われます。

で。どう考えても一番近づきたくなかった、八雲とジョカのルートが今回は「ニュートラル」なのだそうです。あ、ジョカには近づきたいです。八雲とジョカは主人公にとって敵味方関係なく戦っていて、かなり過激派的な行動が多かったので、コイツらが絶対「カオス」ルートだと思っていました。そもそも八雲戦では何回もゲームオーバーになったので、恨みがあったのかもしれません・・・。アブディエルとイチロウ、越水とユヅルと比べると、まともな会話をすることがほとんどなかったので、シナリオ上、彼らの行動に同意するのはなかなか難しいと思います。でも『ニュートラル』なんです。これはちょっとわかりづらかったですね。八雲がいなくてジョカだけだったら選んだかもしれません。・・・多分、一択だったでしょう。
それとアブディエルとイチロウのルートについても、少し気になる所が。アブディエルはいいんです。秩序を守る真面目な感じがして、たまには優しかったもしたので、アブディエルだけならこのルートを選ぶ可能性はあったのですが、最後の方でイチロウがイキった感じになってイケイケになって、わる〜い顔をするようになります。ヘタレ野郎だったアイツが突然そんなんなったら、ちょっと仲良くしたくなくなってしまいます。あの感じ出しといて「ロウ」だ秩序だと言われても、「そうだね」とはなれませんでした。今回は「ニュートラル」ルートがさらに分岐し、全部で4ルートあるとのこと。「カオス」ルートはクリアしてしまったので、2周目はイヤイヤ「ロウ」ルートを選び、ジョカとのルートは楽しみにとっておこうと思っています。

 

「タオ」に注意

ネットでも一番話題になっているのが、磯野上タオの存在。前回紹介したストーリーより先のネタバレになるのですが、ラフムとの戦闘の後、なんとタオは死んでしまいます。結構、えーーー!って展開でした。しかし、その後ゲームを進行していると、死んだはずのタオの声がして、寮の屋上に来てくれと、告白でもされるのではないかというシチュエーションがあります。デレデレしながら屋上いに行くと、なんとタオは女神として転生したとタイトル回収をしてくれます。しかも主人公ととももに戦うと、パーティーに入ってくれます。その後は仲魔と同じように連れていけます。スキルもかなり使えるものを持っていて、全体回復と能力アップを合わせた専用スキルを持っています。レベルも上がり、最新の状態を悪魔全書に上書きすることもできます。

なので大概のプレイヤーは、今作の売りのシステムの一つ「写せ身」を駆使して、いろんなスキルを覚えさせ、俺とタオで創生するぜ〜などと夢を見てしまいます。なのですが、まず1つ目の問題で「ニュートラル」ルートを選んだ時点で、「お前創生する気ねーのかよ!」とパーティーから抜けていってしまいます。では「ロウ」と「カオス」なら夢の続きが見れるかと思うと、ラスボス直前にやっぱり抜けていってしまいます。タオさん、敵前逃亡は重罪ですよ〜〜。でも、悪魔全書に登録したんだから2周目でまた使用するか・・・思って2周目をすると、なんとデフォルトのタオに戻ってしまいます。全書からも呼び出せません。俺の「写せ身」はどうしたのよ、タオさん!
・・・・という事で、タオは強化すると損します。ラストまでパーティーにいてくれず、プレイヤーから「写せ身」を持っていっていなくなってしまうため、一部では「令和のキーファ(ドラクエVIIのパーティーメンバー)」とまで呼ばれてしまっています。なぜ最後までいないのか、全書に登録できるようにしたのか、呼び出せないのか、パッチで修正されるのか、いろいろ聞きたいことだらけになってしまいます。とにかく「タオ」を強化すると損します。アイテム的にも精神的にも・・・・。

ネタバレありで、今回『真・女神転生Ⅴ』の気になった部分を紹介しましたが、やはり一番デカかったのが、「タオ」絡みの所ですね。ゲームがゲームならもっと騒がれていたかもしれませんが、そこはメガテン。これぐらいの事は起こるかとみんな思っていたのかもしれませんね。いろいろ書きましたが、ネタバレなしのレビューでも紹介したように、評価としては大満足で、すごく面白かったです。今回書いたのは、あくまで気になった事。『真・女神転生Ⅴマニアクス』や『真・女神転生Ⅴ FINAL』が出る時のための意見として書きました。さて1周目というチュートリアルが終わったばかりなので、これから本番を始めたいと思います。

今回は以上です。

 

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