『CUBE』のようなゲーム『極限脱出 9時間9人9の扉』の紹介!

サブカル

映画『CUBE』の日本版リメイクが10月22日に公開されるニュースを見て、以前プレイした『極限脱出 9時間9人9の扉』というゲームを思い出したので、今回はこのゲームを紹介したいと思います。

目次

『極限脱出 9時間9人9の扉』

タイトルだけ見るととても名作なイメージはなさそうに感じますが、映画『CUBE』のような脱出ものが好きな人にはぜひプレイしてもらいたい作品。ネットなどでは「999」と略されているこの『極限脱出 9時間9人9の扉』は、チュンソフトより2009年に当時Nintendo DS用(3DSではない)として発売されたアドベンチャーゲームです。のちに続いていくZERO ESCAPEシリーズの第1作目にあたる作品。現在では、2作目の『極限脱出ADV 善人シボウデス』と1つになった『ZERO ESCAPE 9時間9人9の扉 善人シボウデス ダブルパック』として2017年にPS4とPS Vita版とPC版が発売されています。環境的にはPS4がプレイしやすいですかね。私は通勤などでPS Vita版にてプレイしました。結構前の作品ですが、非常に面白い作りのゲームで、基本的な物語はいわゆるサウンドノベルで物語が進行しつつ、先に進むために脱出ゲームが随所に挿入される形となっています。物語上で肝となってくる「1」から「9」の扉の先にいくつもの扉が存在し、その先にそれぞれ異なった脱出ゲームが用意されています。この脱出ゲーム部分でゲームオーバーになることがないので、苦手な人でも安心してプレイでき、問いていく謎に関しても、同じ場所を何回か調べていたりすると、登場するキャラたちがヒントを教えてくれるので、簡単すぎず、難しすぎない難易度で謎解きにも挑戦ができ、すごくバランスが良いゲームでした。ストーリーも謎だらけの状態から始まって、だんだんと真相に近づいていくのでワクワクします。

また、調査していると、一緒に調査している仲間から思わぬ話を振られ、オカルトや都市伝説と呼ばれるものを数多く聞く事ができて、その内容もすごく興味深いもので、声優さんたちの名演もあり、がっつり聞き入ってしまいました。そしてこのオカルト的なエピソードは、最初豆知識程度の情報かと思いきや、物語のクライマックスで大きく関わってきて、ラスト付近でその物語の構成のうまさに度肝を抜かれました。




ざっくりストーリー

主人公の淳平は、一般的な大学生。いつものようにバイトを終え、部屋に帰ってくると、ガスマスクで顔を隠した謎の人物に眠らされ、拉致されてしまいます。その後、淳平が目を覚ますと、そこは客船の一室でした。しかも海の上のようです。窓の外は海中のようでよく見えませんでした。しかし、その窓に徐々にヒビが入り、とうとう海水が部屋に流れ込んできます。慌てた淳平は閉じ込められていた部屋の謎を解いて、なんとか海水が流れてくる部屋から脱出することに成功します。

そこがどこだかわからず階段を登っていると、淳平のほかにも同じように8人の男女が連れてこられていたようで、彼らと鉢合わせします。8人からいろいろ話を聞いていると、その中の一人の女性が、小学校の時の同級生だった茜だということに気づきます。茜も淳平の事に気づき、再会を喜んでいました。

そこにいた9人の腕には、それぞれ1〜9の番号がついている腕時計のような形をしたバングルがついていました。そこにアナウンスが流れます。アナウンスをしている人間は自らを「ゼロ」を名乗り、「このゲームはノナリーゲーム。制限時間は9時間。9の扉を開けて船から脱出せよ……」と告げます。9人が今いる船には、ナンバリングドアと呼ばれた「1」から「9」まで番号のついた扉があり、それぞれの扉をバングルにある数字を「数字根」で合わせなければ通れないようです。数字根というのは、「数字が一桁になるまで足し続ける」という、よく誕生日占いとかにあるアレ。例えば、5・6・7であれば、『5+6+7=28 → 2+8=10 → 1+0=1』となり、数字根は1となるため、このチームで入れるのは『1の扉』ということになります。

『数字根』というルールに基づいて3〜5人のチーム分けをしつつ、最終的に『9と書かれた扉』から脱出することが目的のようです。目の前には「4」の扉と「5」の扉がありました。どの組み合わせで、どの扉を通るか決める前に、9人はお互いをそれぞれの数字にちなんだコードネームで呼び合うことにしました。「1」のバングルをつけた初老の男は「一宮」、「2」のバングルをつけた盲目の男は「ニルス」「3」の若い男はサンタ「4」の少女は「四葉」「5」の淳平は「淳平(茜にみんなの前ですでに名前を呼ばれてしまったから)」「6」の茜は「紫」「7」の大男は「セブン」「8」の踊り子のような格好をした年増な女性は「八代」

一通り名乗ったところで、トリ頭のような「9」のバングルの男は、突然刃物を「四葉」につきつけ、「四葉」と「一宮」に「5」の扉の横にある装置に手をかざせと命令しました。「四葉」の身を案じた「一宮」が言う通りに、バングルを「5」の扉の横にある装置にかざし、「四葉」のバングルもかざし、自らの「9」のバングルをかざしました。

すると「5」の扉が開き、「9」のバングルの男は扉の中へ逃げて行きました。4+1+9=14。1+1=5。5が数字根となり、扉はひらいたわけです。しかし、すぐに扉の向こうから、「9」のバングルの男の叫び声が聞こえます。状況がわからない残された8人。確認のためバングルを使って扉をあけると、中で「9」のバングルの男が粉々になって爆死していました・・・。ルールとしては、扉の横にある装置に3人から5人で番号を認識させた場合、認識させた人数と同じ数を中の装置にも認識しなくてはいけなく、それをしないで時間が経つと参加者の体内に飲まされたカプセル型の小型爆弾が爆発するというもの。いきなり残り8人となったメンバーは、このルールのもとで、「4」の扉と「5」の扉の向こうにあると思われる「9」の扉を目指さなければならない・・・。

 

とにかくおすすめな作品

簡単に冒頭の物語を軽く紹介したかったのですが、割と長文になっていましましたね。冒頭でお決まりの“いうこと聞かなずに犠牲になる”ヤツがでてくるというパターンを徴収しつつ、どっぷりと物語がはまっていけます。脱出ゲーム以外は、どの番号の扉を通るかでシナリオが分岐し、この手のゲームは周回が面倒になりがちなのですが、シナリオのツリーがあり、いつでもメニュー画面から呼び出し、自分がまだ見ていないシナリオが確認でき、一気に必要な分岐点まで飛ぶこともできます。そのおかげで一度クリアした脱出ゲームをまたやらなくて済む(一部フラグ回収では必要)ので、気になったシナリオへぽんぽんジャンプでき、非常に親切な仕様になっています。声優さんも豪華で、主人公の淳平は最近、いろいろ有名になってしまったLiSAさんの旦那さんの鈴木達央さん。ヒロインの紫こと茜は大ベテラン沢城みゆきさん。他にも有名な声優さんばかりが登場します。なお、このシナリオツリーの機能や声優さんによるボイスに関しては、もとのDS版にはなかったようです。なので改めてPS4などでプレイすることをおすすめします。このZERO ESCAPEシリーズは、続編の『善人シボウデス』、『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』とシリーズが繋がっていきますので、興味をもった人はまずこの一作目(PS4だと2作目もセット)からプレイしてみることをおすすめします。

とにかく物語が素晴らしい。テキストアドベンチャーで個人的な名作をして『シュタインズ・ゲート』があるんですが、また違ったベクトルで、伏線回収してくれます。詳細に触れるとネタバレになってしまうので、終盤はゲームを始めた時とまったくイメージの違う作品という印象が残りました。

髭男も大ファンな『シュタインズ・ゲート』って何が面白いの?
以前、本ブログ内にて簡単に紹介した『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』。以前からこの作品についていつか紹介したいと思いつつ、どんどん時間が経ってしまいました。今回はあのOfficial髭男dismも大ファンだという名作『STEINS;GATE』について紹介したいと思います。

よく考えると脱出以外あまり『CUBE』と関係ないような気もしましたが、『CUBE』の予告を見たら、またこの作品をプレイしたくなったので、何かしら感じる所はあるかと思います。いずれ『メガテン4『ザンキゼロ』のように、ネタバレストーリーも書きたいなぁとも思いました。・・・でもあれ大変なんだよなぁ。

今回は以上です。

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