そもそもガンダムって何がすごくて人気があるの?その人気理由を紹介

サブカル

もはやアニメを普段みない人にも、「ガンダム」という単語は聞いたことあると思います。私はこの「ガンダムシリーズ」が大好きです。年代的にどストライクだったので、ずっと作品を追っています。なのでこのブログでも何回かに渡ってガンダムについて紹介したいと思います。とは言いつつも「ガンダム」を詳しく紹介しているホームページや書籍はたくさんあります。それでも、最近ゲームでその概要に少し触れて興味を持った人や、かっこいいガンプラを購入したけど、ストーリーとか全然知らない、動画配信などで見かけるけど、どれみればいいのかわからないなど、少し興味あるけど、ガノタに聞くと話長いからめんどくさいというようなあえて、いわゆる初心者向けにいろいろ解説していけたらと思います。

ちなみに、ここで解説するのは、あくまで私個人の解釈ですので、公式的にや、ファンの間では全然違うというようなこともあるかもしれませんが、ご了承ください。




目次

そもそもガンダムってどうゆう作品なの?

ガンダムは第1作目が、1979年4月より放送された「機動戦士ガンダム」というテレビアニメが最初の最初です。テレビでは全43話で、翌年の1月まで放送されました。当時のアニメ、特にロボットアニメやヒーロー物は、基本的に4クール(1年間)放送されるのが普通でした。仮面ライダーや戦隊物は今でもそうかと思います。放送時間は私が住んでいた地域では、毎週土曜日の17:30〜18:00。この時間枠は、ガンダムを制作いている日本サンライズ(現:サンライズ)のロボットアニメが放映されていました。ちなみに、全43話ですが最初の企画の段階では、全52話でした。これは関連商品が放送当時売れず、スポンサーからの指示で、打ち切りになった結果でした。

 

なんで打ち切りになったか?

打ち切りになった作品がなんで人気になったのか。今はアニメ作品が数え切れないほどあるし、ロボットを扱った作品を見てもガンダムみたいな作品はそんなに珍しくなくなっています。でもそれは“今は”です。当時としては異質なロボットアニメでした。ガンダムが放映された頃のロボットアニメは「マジンガーZ」や「ゲッターロボ」をモデルとした正義の味方が、主役ロボットに乗って悪のロボットをやっつけるという、今でいうところのスーパーロボット物が主流でした。と、いうかそれしかありませんでした。毎回いかにも悪そうな怪獣のようなロボットが出てきて街を破壊し、主役が発進、メカが合体や変形し、強い正義のロボットが必殺技で悪を倒して、めでたしめでたしという一話完結のストーリーが毎週続いていました。なので、当時は“ロボットアニメ=子供しか見ない”ものでした。当然、スポンサーも玩具メーカーになります。しかし、この時ガンダムの監督である富野喜幸(現:富野由悠季)は、この少し前にヒットした「宇宙戦艦ヤマト」や「ルパン三世」のような、小さな男の子にではなく、中学生から高校生向けの作品を作ろうとしました。そのため、難解なストーリーは、ターゲットである男の子には受けず、必然とスポンサーの玩具も売れず、打ち切りになったというわけです。

 

リアルロボットのジャンルを確立

その内容とは、どちらかといえば主人公側が正義っぽくは描かれているものの、敵であるジオン軍のパイロットはただの兵士で悪いヤツではなく、自分の国のために命をかけ戦争しているといった構図です。対する主人公はそれまでのロボット物で使い古された熱血漢ではなく、やややる気がない、できればこんな事には関わりたくないような少年で、内輪揉めしてはイジケるなど、およそ当時のロボットアニメには似つかわしくない主人公でした。今でこそ珍しくないものの、当時ではロボットアニメの主人公として考えると「アムロ・レイ」は最悪な主人公だったと思います。そして戦争というどちらも正義という形で物語は進行し、戦争という事で登場するロボットは、“モビルスーツ”という名前の兵器としてが描かれていきます。このロボットを別の呼称で表現したのも、ガンダムが最初。無駄な合体や変形はしない(そうはいいきれないところはあるんだけど)。その分、リアルな描写や戦術、そしてガンダムの強さは「性能」の高さで表現され、物語を見せていかれました。そして主人公を圧倒する強敵、「赤い彗星のシャア」の登場。やがて宿敵となり、主人公との決着にも注目を集めていきました。ロボットアニメでこういった表現は当時では、常識を覆すすごい事でした。なのでスポンサーのおもちゃは売れなかったのですが、中学生から高校生など、特に女子を中心に口コミで徐々に評判が高まって、放送当時からアニメ雑誌がたびたび熱意ある特集記事を組むなどもあり、この作品を愛するファンたちの声がスタッフやスポンサーに届き、その後、テレビで放映された内容を再編集した劇場版3部作として、再生する事となりました。

 

そしてガンプラブームが始まる

こうして劇場版公開に合わせてか、テレビでも平日の夕方の時間に再放送、再々放送が重ねられます。話題となった作品が平日毎日放送しているわけですから、一般の人たちにも知れ渡りました。この再放送、平均視聴率も10%を超え、1981年における関東地区で17.9%、1982年における名古屋地区で25.7%を記録しました。これを期に、男の子用の玩具ではなくもう少し上の世代をターゲットにしたプラモデルが、本放映終了半年後にバンダイから発売されたました。ガンダムのプラモデル、今でいう“ガンプラ”ですね。これが爆発的なヒットとなります。今みたいにネットのない時代でしたから、“どこどこの店に金曜にガンプラが入荷するらしい”という情報を人の口伝いで聞いては、売るかどうかわからないのに、開店前から、その店に長蛇の列ができました。劇場版公開もあわせ、社会現象ともいえるブームを巻き起こしました。

 

その後40年以上作られ続けるシリーズ

大ブームこそ収まったものの、その後も7年後に続編となる「機動戦士Z(ゼータ)ガンダム」が作られ、それ以降、40年以上に渡ってシリーズが作られ続けています。何よりも、この「ガンダム」の成功は、その後の他のロボットアニメの制作にも影響を与え、「太陽の牙ダグラム」、「装甲騎兵ボトムズ」、「超時空要塞マクロス」など“リアルロボット”というジャンルを確立することになります。
プラモデルで成功を収めたビジネスモデルを他の玩具メーカーもバンダイの後に、続き始めることになります。余談ですが、バンダイはガンダムの制作会社を、自社の子会社にすることに成功し、以後、好きな時にガンダムの新作を作ることが可能となりました。

今では溢れかえっているロボット物。リアルロボットものもいっぱいあって、形や雰囲気を変えながら、いろんな種類の作品がありますが、ガンダムがなければ、おそらくはあの大ヒット作「エヴァンゲリオン」でさえ、生まれるることはなかったと思います。つまり、ガンダムの何がそんなにすごくて、支持され続けるかというと、最初にロボットアニメをリアル志向で大人向けに作った作品だからです。当時のファンは私と同じ40代か、少し上の50代と思います。今は昔と違って、大人も普通にアニメを観る時代。そんな大人たちが、当時の熱量を今の世代にも伝えているのではないでしょうか。ガンダムの新作が発表されるたびに、“これはガンダムじゃない”と怒っているのは、この世代の人たちが多いと思います(笑)

以上がガンダムがなぜそんなにすごいのか?というまとめとなります。ある程度、私自身の体験や価値観も含めてお伝えましたが、おそらく間違ってない感覚だと思います。次にはどの作品を見ればいいか、おすすめかということを伝えられたと思っています。

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