放送前からサンライズの気合が伝わってきたロボットアニメ『境界線機』。昨年の12月29日に最終回を迎えました。今回は『境界線機』全13話の感想を書きたいと思います。
目次
最近少なくなったリアルロボットアニメの王道
MBSでの第13話ご視聴ありがとうございました!
明日以降の放送・配信情報はこちら▼
■BANDAI SPIRITS公式YouTubeチャンネル:12/29(水)20:00~
■BS11:12/31(金)19:00~#kk_senki #境界戦機 pic.twitter.com/jkIHmr2Lbp— 境界戦機 (@kyoukai_senki) December 28, 2021
アニメ作品はたくさんあるものの、ここ数年めっきり減ってしまったリアルロボットアニメ作品。あったとしても、変な設定とか、変なキャラとかでネットなどで叩かれ、関連商品も売れず、それがきっかけでさらに製作されなくなっていきました。そんな中、『ガンダム』シリーズで有名なサンライズ(SUNRISE BEYOND)とバンダイ(BANDAI SPIRITS)というまさにロボットアニメの最強タッグが、ガンダムではないまったく新しいロボットアニメを制作すると発表があったのが、昨年3月頃。それから事前情報や模型の展開など告知が度々され、昨年の10月からアニメがスタートしました。
最初、登場人物のキャラクターがちょっと薄いかな?と思っていたのですが、戦闘のない日常回などをバランスよく見せることによって、それも徐々に解消されていきました。ネットなどでは叩かれ気味の印象を受けた『境界線機』ですが、私個人としてはかなり好きな作品になりました。昨今、リアルロボットアニメの新作がやるたびに、メカの設定とか関係なく、戦闘シーンも雑な感じが多い中、超久しぶりにリアルロボットのルールに沿った素晴らしい作品だったと思います。少しストーリーや演出が少し捻りがなく、王道に感じてしまう所もあるのですが、今の時代、この王道がなかなかできない。またリアルロボットアニメということで、演出的にやり過ぎない設定もしっかり守っていたので、私だけではなくメカ物が好きな人には良い印象を与えたと思います。全13話の感想としては、2期に続くキャラクターや設定の紹介をうまくこなして、一気に盛り上げ終了したといった印象を受けました。正直、第2期が今から楽しみです。
第2部は4月から
放映している時、1クールなのか2クールなのかわからなかったでのすが、1クール13話で年末の放送で最終回を迎えました。そして最後に第2部が4月からスタートとの告知。プラモデルの商品展開が、3月まで続くので2クールなのかなぁ?と思っていた所だったのですが、逆に3月まで展開しきってから、続きを放送するという作戦だったんですね。第1部のラストは主人公のアモウとAIのガイが生死不明という形で物語が終わります。まあ、生きているでしょうが、実は放映してしばらくしてから、エンディングでアモウだけ仲間と離れてしまうような描写がすごく気になっていたんですよね。最終回を見てその意味に納得しました。ちなみに第一話の冒頭のシーンも、最終回でゴーストと戦っていたシーンだったりします。スタートの段階でこのラストはしっかりと決まっていたようですね。主役機のケンブも大破しちゃいましたから、第2部ではケンブの改修機か新型のメイレスが登場するかと思います。主役機交代というこれまたリアルロボットアニメの王道をしっかりこなしてくれそうです。
気になる続き
第1部では、若干いいヤツ風だった北米同盟のブラッド大尉ですが、ずっと欲しがっていた自立思考型AIを、自分の手を汚さず主役機3体をゴーストにけしかけて、手に入れて物語が終わります。第2部はこのブラッドが手に入れたゴーストとの戦いがメインになると思いますが、ブラッドが有人機に乗って、メイレスとしてゴーストを使用するか、無人機として使用するかが気になる所ですね。ブラッドは無人機を指揮するのが得意と言っていたのですが、できればブラッドが乗る新ゴーストで、アモウの乗る新ケンブと熱い戦いをしてもらいたい所です。
それと本編中、4つの世界主要経済圏のうち、「北米同盟」と「アジア自由貿易協商」と「オセアニア連合」は物語に絡んでましたが、地域の都合上、「大ユーラシア連邦」だけは登場していませんでしたが、第10話にて遠征に行くことにより、「大ユーラシア連邦」と絡むことになり、そこで登場した濃いめのキャラクター、アレクセイ・ゼレノイ少佐もメイレスの3機にはかなり恨みを持っているようなので、彼がどんな感じで登場するのかも気になります。こうしてみると、あらためて第2部に向けてしっかりと、前振りを終えていることを再確認させられますね。
プラモデルもまだ続く
バンダイとタッグを組んでいるので、ある程度予想していましたが、プラモデルの商品展開もまだ続くようです。当初、主役機と各経済圏の量産型のアメインを商品化して一段落するかと思っていたのですが、劇中で主人公機たちを運搬していた「特大型装甲特殊運搬車」や北米同盟がゴーストと戦った際に、わりと目立った活躍をした「ストークキャリー」などサポートメカも商品化され、模型ファンたちも驚かせました。しかし、さすがバンダイというか、そんなサポートメカに主役機たちの強化パーツを付属させて販売するあたりはなかなか困ったもの。私も「ケンブ」を購入し、早々に組み上げていたのですが、「特大型装甲特殊運搬車」に「ケンブ」の「腕部超熱振式戦闘爪」が付属します。別にいらないやと思っていたのですが、劇中で思いの他活躍し、思わず我が家の「ケンブ」も強くしたくなり、「特大型装甲特殊運搬車」を買おうか悩んでいました。そこへまさかの武器セットの発売。すげーぜ、バンダイ!さすがだぜ。武器セットは4月に発売とのこと。またガシンの親父が乗って殺されたり、ゴーストに右腕が奪われるなど、地味に存在感があったレジスタンスが使用するアメイン「ジョーハウンド」も4月に発売されるようです。
最終回放送後、すぐに紹介したかった『境界線機』でしたが、他にいろいろとニュースがあって少し遅くなってしまいました。次回はざっくりと第1部の物語を振り返ってみたいと考えています。
今回は以上です。
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