前回、前々回に引き続き、『ガンダムシリーズ』のそれぞれのラストバトルについて紹介します。
基本的には映像作品のもののみ紹介します。なお、ラストバトルの紹介なので、ネタバレを多く含む内容となります。3回のうち、今回は最後のPART3です。
目次
機動戦士ガンダム00(ダブルオー)
ダブルオーはガンダム史上初めて、2期に分けられて放映された作品。なので、最終回も2回あるので、ラストバトルも2回あります。それぞれのシーズンごとに紹介。
シーズン1
ラスボスは金ピカのモビルアーマー、アルヴァトーレの中にひっそりとしまってあった金ピカGMことアルヴァアロン。搭乗者は、国連大使のアレハンドロ・コーナー。大使が乗るのもアレだったのですが、対する主人公、刹那・F・セイエイ駆るガンダムエクシアのトランザムの敵ではなくGNソードの攻撃で破壊されます。あっけないと思ってた所に、空気を読まず、グラハム・エーカーが大好きなフラッグにGNドライブを積んだ、GNフラッグで乱入!エクシアの前に現れます。まさに隠しボス!トランザムを使ったあとに怒涛のごとく現れ、エクシアの左手を切り落としてきます。なんとか応戦しますが、トランザムの後なので、押され気味のエクシア。ただGNフラッグは無理やりGNドライブ搭載したので、非常に不安定な機体なので、GNソードで応戦するとGNフラッグは、右足を損傷します。突っ込んでくるGNフラッグに頭部を破壊されるエクシア。引き換えにGNフラッグの頭部も破壊します。そして、ビームライフルで応戦したあと、それぞれソードを構え激突。どちらも胴体にお互いの剣が刺さり、エクシアは沈黙、GNフラッグは爆散します。
シーズン2
シーズン2のラスボスは、シーズン1より登場していたリボンズ・アルマークのリボーンズガンダム。
ガンキャノンタイプに変形するガンダムです。対するは、シーズン1のラストでグラハムに乱入された刹那・F・セイエイ駆るダブルオーガンダム改め、ダブルオーライザー。ダブルオーライザーが基本無敵だったのであっという間に決着つくかと思ったのですが、リボーンズガンダムもかなりの性能が高く、さらに途中外野から邪魔されるなどして、ダブルオーライザーもかなり苦戦します。おたがいがトランザムを使用し激突!最終的にお互いのGNドライブを1つずつ切り離すことになります。
そしてシーズン1同様ここで終わらないのがダブルオー。オリジナルのGNドライブを手に入れたリボンズは、宇宙を漂っていたかつての愛機、オーガンダムを発見し、GNドライブを装着。一方、刹那も改修されたガンダムエクシア・リペア2を受諾し、残ったGNドライブを装着。エクシアとオーガンダムの第2ラウンドが開始されます。お互い打ち合ったり、切り合ったりが繰り広げられ、最終的にエクシアがGNソード、オーガンダムがビームサーベルを構え、再び激突!相打ちとなりましたが、エクシアは爆散せず、オーガンダムのみが爆発し、戦いが終わりました。
ダブルオーは2期合わせて、最後がなかなかクセがあり好きです。ちなみに劇場版でのダブオークワンタは、バトル事態はほとんどしないので、今回は割愛します。
ガンダムGのレコンギスタ
ラスボスはマスクことルイン・リーの駆るカバカーリー。ジット製モビルスーツの中では最新鋭機。一方、迎え撃つは主人公ベルリ・ゼナムの駆るGセルフ・パーフェクトパック。パーフェクトパックは宇宙戦で異常な強さを見せるのですが、ラストステージの地球ではカバカーリー以外からの攻撃もあり、Gセルフはリフレクターを損傷していきます。かなり激しい攻防が繰り広げられ、おそらくジャブローではないかと思われる洞窟内でも戦い続け、お互いの装備で攻撃し合い、だんだんと損傷していく2機。最終的に滝を落ちながら、カバカーリーが至近距離でビームライフルを構えた所、Gセルフの手でそれをそらし、ビームサーベルで、カバカーリーの持つビームライフルを持つ腕ごと切り落とします。それでカバカーリーは、戦闘不能になるのですが、切り落とされた腕がビームライフルを発射、Gセルフの右足にあたり、Gセルフは右足を損傷。墜落していく2機ですが、ベリルはコアファイターで脱出し、Gセルフ本体を切り離し決着。ほとんど相打ちですね。この最後の戦いの描写は素晴らしいですね。
機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)
ユニコーンガンダムのラスボスは、赤い彗星の再来、フル・フロンタルの駆るシナンジュをそのままコアにしたネオ・ジオング。主人公のバナージ・リンクスは、覚醒状態となったユニコーンガンダムで挑みます。それまで、散々場を荒らしてきたリディ・マーセナスもユニコーン2号機のバンシィで一緒に戦います。2機でビームマグナムをぶっ放すのですが、Iフィールドで全然効きません。ネオジオングもビーム砲を容赦なく打ってきて、2機もこれを防ぎます。そのうち、ネオジオングはサイコ・シャードという謎の兵器を展開します。かなりチート級のこの兵器は、ユニコーンとバンシィの武装という武装を破壊していきます。打つ手なくなった2機ですが、バナージはあきらめず、ユニコーンは素手でネオジオングに挑みます。パンチやチョップをネオジオングの中心にいるシナンジュに浴びせ、なんとかダメージを与えていきます。するとフロンタルはユニコーンともども時空を超え、虚無の世界へ連れて行きます。まず、これが実際に起こったのか、イメージなのかわからないのですが、その虚無空間でバナージがユニコーンを通して「光」を伝えると、時が見えたあの少女の声が聞こえ、フロンタルの中の残留思念が浄化されます。それと同時にネオジオング及びシナンジュは腐食するかのように全身を崩壊させていきます。決着は意外とあっさりという印象ですね。
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
シーズン1
仁侠ガンダムと言われた鉄血のオルフェンズ。シーズン1のラスボスは身体を欠損したため、そのままモビルスーツの生体ユニットとなってしまったアイン・ダルトン。駆るは阿頼耶識システムを施術されたアインが組み込まれた大型のMS、グレイズ・アイン。主人公、三日月・オーガスは、ガンダム・バルバトス第6形態。圧倒的なパワーと、ほぼアインがそのまま直結された阿頼耶識システムのせいで、バルバトスの鈍器が全然通じない中、最終的に残された武器は三日月がずっと使いづらいと言っていた太刀のみ。三日月は「バルバトス、もっとよこせ!」とバルバトスに呼びかけ、これまで以上にバルバトスと同期する三日月。そしてそれまで、鈍器としてしか使用していなかった太刀が、実は切るための武器という事がわかり、次々とグレイズ・アインの腕などを切り落とし、最終的にコクピットを刺して戦いは終わります。
シーズン2
シーズン2は三日月のバルバトスもガンダムバルバトス・ルプス・レクスとなり、性能もかなり強力になっているのですが、ラストバトルは大気圏外からのダインスレイヴという大量破壊兵器の直撃を受け、三日月だけじゃなく、昭弘もまともに戦えない状態ではありませんでした。そこへ、ギャラルホルンの部隊が強襲をかけてきたので、まともな戦いではありませんでした。あえて言うなら、ジュリエッタ・ジュリスの駆るレギンレイズ・ジュリアがラスボスになるのでしょうか。しかし、彼女も一度、三日月にボコボコにやられているので、本来なら刃が立たなかったのでしょうが、もはやまともに戦えないバルバトスを、最後に討ち取ったのが、レギンレイズ・ジュリアでした。ガンダムシリーズでは非常に珍しい、主人公が死んで終わる作品となっています。
機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)
ナラティブは、ちょっと特殊なラストバトルになっています。この作品は全編通して、ユニコーンガンダム3号機である「フェネクス」を捜索するのが目的なのですが、なんとこのフェネクスにはパイロットは乗っていません。主人公のヨナ・バシュタの幼なじみで、被験者として人体実験され、死んでしまったリタ・ベルナルの残留思念のようなものがフェネクスを動かしています。(かなりオカルトなアレですが)ラスボスとなるのは、イカれた男ゾルタン・アッカネン駆る、シナンジュ・スタインをコアにしたII(セカンド)ネオ・ジオング。またネオ・ジオングです。ヨナは、ナラティブガンダムにサイコフレームを外付け装備したC装備で、フェネクスと共闘します。相変わらずチート性能のIIネオ・ジオングに攻撃が効かず、ついにフェネクスがIIネオ・ジオングに捕らえられてしまいます。ここでようやく本気を出したヨナは、ナラティブで特攻をかけます。腕や足、頭部とどんどん破壊されながらも、突っ込むナラティブ。ついにはコア・ファイターで脱出しつつもまだIIネオ・ジオングに突っ込みます。IIネオ・ジオングの腕の一本が、コア・ファイターを捉えそうになった時、なんとユニコーンの主人公、バナージの駆るシルヴァ・バレト・サプレッサーから、ビームマグナムが放たれ、これを破壊。ヨナはついにはコア・ファイターからも離れ、フェネクスのコクピットに入ります。そこでリタの思念に語りかけると、フェネクスがデストロイモードに変形。ビームなのか魔法なのかよくわからない攻撃でIIネオ・ジオングを圧倒します。そしてゾルタンは、コアであるシナンジュ・スタインでフェネクスに特攻。フェネクスはビームサーベルでそのコクピットを直撃、そのままIIネオ・ジオングにぶっつけ、破壊します。
以上がガンダムシリーズのラストバトルの紹介でした。いろいろ見てみると、やはり最後は主人公機がなにかしら破損したり、破壊された方が個人的にはラストっぽい盛り上がりに感じるので、これからの作品もぜひ、そういった演出をいれて欲しいですね。
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